濱農浪漫

このコーナーでは、横浜で頑張っている農家さんを紹介していきます。

長谷川昌章さん、弘和さん 泉区中田北

長谷川昌章さん、弘和さん 泉区中田北

 泉区は市内でも農地面積が最も多く、農業が盛んな地域。区の中央に位置する中田農業専用地区で、果樹園「誠長園」を営む長谷川昌章さん・弘和さん親子は、かながわブランドの「浜なし」の他、ブドウやカキ、イチジクを栽培しています。畑前の直売所で、8月から10月にかけて旬の果実を販売。連日、「誠長園」の味を求めて客でにぎわいます。
 10年ほど前に植木生産業から移行して始めた果樹栽培。植木から果樹への転向は難しいといわれていますが、「木を育てる点では同じ」と、臆することなくチャレンジし、大きな病害にも遭わずにここまで来ました。

長谷川昌章さん、弘和さん 泉区中田北

 同園では、ナシの栽培に神奈川県が特許技術を取得した「ジョイント仕立て法」を取り入れています。一本一本の樹を隣の樹に接ぎ木で連結させる方法で、市内でも取り入れている農家は数戸しかありません。苗づくりは大変ですが、樹が生長すれば、剪定作業など毎年の作業は格段に省力化されるといいます。

長谷川昌章さん、弘和さん 泉区中田北

 ブドウ栽培でも、作業が省力化され作業効率の良い技術を取り入れています。人気の「シャインマスカット」や「藤稔」、「安芸クイーン」を育てています。
 ここ数年は、昌章さんがブドウ、弘和さんがナシと、分業するように。互いの好みに合っていて、「自分のイメージした通りに房を作っていくのが楽しい」と昌章さん。弘和さんは「その年によって実の成り方が違って奥深い」と、それぞれの魅力を話します。

 直売所では、家族総出で対応します。「誠長園」のフェイスブックやツイッターでも直売状況を発信しています。失敗して思うように収穫できなかった年の翌年に「やっと食べられる」と買いに来てくれたお客さんの笑顔に励まされたことも。毎年楽しみにしてくれるお客さんに喜ばれるよう、日々、果樹と向き合っています。

加藤克己さん 緑区新治町

加藤克己さん 緑区新治町

JR横浜線「中山駅」にほど近い緑区新治町は、里山風景が残る地域。この地で年間15品目の野菜を生産する加藤克己さんは、「自分の食べたい野菜」「間違いなく売れる野菜」を選び、13店舗あるJAの「ハマッ子」直売所のうち、中里店と四季菜館へ出荷。生産者数の少ない野菜を見極めています。

加藤克己さん 緑区新治町

夏の売れ筋はトウモロコシ。他の野菜より栽培面積を広く取り、6月中旬から8月中旬まで出荷しています。品種は「ゴールドラッシュ」で、毎朝5時に畑へ向かい、一度に約200本を収穫。出荷準備をし、9時頃には直売所に並べます。
「消費者の好みは、収穫したままの姿が良いという人と、自宅で処理しやすい方が良いという人に分かれます」。トウモロコシは皮つきと、一部の皮を取り除いて実が見える状態で袋詰めしたものの2種類を用意。陳列時は、人目に付きやすい位置に袋入りのものを並べています。

加藤克己さん 緑区新治町

「直売所に並ぶ荷を見ると、どれもきれい。自分も、それに近付けるようにしています」と加藤さん。どんなに味の良い野菜でも、荷姿が悪ければ、売れ行きは落ちてしまうといいます。「全ての品を完璧な荷姿にするのは難しいけど、自分の品を手に取ってもらうチャンスを広げていきます」。

毎週日曜日には、JAの新治支店で開かれる朝市にも参加し、地域の農業・農産物をPRしています。