書道コンクール審査講評１３■ 全体を通じて 長期間にわたりコロナ感かんせん染が生活に影かげを落とす中、審しんさいん査員からはその影えいきょう響を心配する声がいくつもありましたが杞きゆう憂に終わりました。今回もたくさんの立りっぱ派な作品が集まり、「伸のびやかな作品が多かった」「元気さを感じた」等の声が審しんさいん査員からあがったように、基きほん本点画も構こうせい成も筆ふでづか遣いもすばらしい作品が多く、また練習量の多さも察せられました。子どもの「書く」ことへのエネルギーを嬉うれしく、そして頼たのもしく思いました。■ 横浜市長賞作品について 中学３年生 石いしかわ川結ゆい衣さんの作品は、迷まよいのない筆ふでづか遣いで表ひょうじょう情豊ゆたかに書き上げました。行書らしいあたたかい線質しつや、すっと立ち上がるような紙面構こうせい成、整った字形も見事です。落らっかん款も堂どうどう々と書けています。■ ＪＡ横浜賞作品について 小学６年生 池いけがみ上宙そらな奈さんの作品は、一画一画がしっかり書かれ、力強くて深みのある線がとてもすばらしい。堂どうどう々として大変立りっぱ派な作品です。 小学６年生 福ふくい井沙さや弥さんの作品は、基きほん本点画を大切にしつつ、勢いきおいのある筆ふでづか遣いでしっかりと書けました。 中学３年生 関せき莉まりか果さんの作品は、行書をよく理りかい解して書けました。筆先まで注意が行き届とどいた線もすばらしいです。■ 半紙の部 金賞作品について 小学校１年生 清しみず水大たいが雅さんの作品は、半紙いっぱいに元気よく書けました。 小学校２年生 家いえもと本憲けんすけ佑さんの作品は、力強くたっぷりとした線がすばらしいです。字形も見事です。 小学校３年生 河かわかみ上智ちえり恵俐さんの作品は、とてものびやかな作品です。字配りもよいです。 小学校４年生 池いけがみ上航こう生さんの作品は、中心をそろえるのが難むずかしい二文字を上手にまとめています。堂どうどう々として安定感が抜ばつぐん群です。 小学校５年生 伊いとう藤千ちはる晴さんの作品は、清らかな喜よろこびの歌が聞こえるような作品です。品のよい筆ふでづか遣いで明るさがあります。 小学校６年生 永ながたに谷小こなつ菜都さんの作品は、一点一画をとても大切に書いています。字形も見事です。 中学校１年生 西にしだ田美みさこ咲子さんの作品は、筆運びが落ち着いています。ゆったりとした作品になりました。 中学校２年生 四あいものや十物谷凌りょうさんの作品は、柔やわらかいリズムが心地よい作品です。バランス良く書けました。 中学校３年生 西にしかわ川凌りょう央さんの作品は、余よはく白を活かした構こうせい成は見事。筆力に芸げいじゅつ術的な風ふうかく格も感じます。■ 条幅の部 金賞作品について 小学校２年生 杉すぎづる水流泰たいち知さんの作品は、腕うでを大きく動かして、おおらかで素すなお直に書けました。 小学校３年生 平ひらさわ澤璃りの乃さんの作品は、しっかり書き込こんだ様子がうかがえます。字形もすばらしく、堂どうどう々としています。 小学校４年生 石いしくら倉かほさんの作品は、のびのびとした線質しつでバランス良くまとめています。鈴木 かおる書道コンクール 審査講評
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