JA横浜営農情報_2025年10月
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( 出典:クロップライフジャパン(農薬工業会)HPより)薬剤を計量・液剤は容積・水和剤は重さ水に溶かす・液剤は直接薬液タンクへ・水和剤は溶かした後タンクへ計量に使った用具の洗浄・洗浄液はタンク内に◇ 薬剤の計量・希釈の手順例所定の薬液量に合わせる試運転し散布する 7混ぜて、練ってからの希釈はしない。 る場合、使用した後に畑の隅等の土に埋める。 トボトルのふたに小さな穴を空けた物を使うと便利。 ドレッシング等の容器でもよいが、よく洗浄したうえで使用する。 (4)溶かし方・ 液剤・水溶剤 : ① 希釈専用容器に一定量の水を入れる→ ② 計量した液剤を加える→ ③ 専用の竹箸等でよく溶かす→ ④ ある程度の水を入れた散布器のタンクに入れる→ ⑤ 希釈容器をよく洗い、廃液を散布器のタンクに入れる→ ⑥ 規定の散布液量になるまで散布器のタンクに水を加える。 布巾等での拭き取りは厳禁。 ペーパータオルで拭き取・ 洗浄用具 : ペットボトル等を使って洗うと便利。 ペッ *8分目程度まで水を入れた散布薬液タンクに直接液剤を加える方法でもよいが、計量容器の洗浄廃液が加わる事を考慮して最初から満杯にはしない。 ・ 水和剤 : ① 計量専用のスプーンと電子秤等で薬剤を計量する→ ② 少量の水を入れた希釈専用の容器に規定量の展着剤を加える→ ③ 希釈専用容器に薬剤を加える→ ④ 専用の竹箸等で十分に溶かす→ ⑤ ある程度の水を入れた散布器のタンクに入れる→ ⑥ 希釈容器をよく洗い、廃液を散布器のタンクに入れる→ ⑦ 規定の散布液量になるまで散布器のタンクに水を加える。 *水和剤に少量の水を加え、練りながら少しずつ水を加える方法もある。                   水和剤は、時間が経過すると、タンクの底に沈殿しやすいため、散布中も時々薬液をよく混ぜる。 (5)空容器の処分・ 農薬の空きビン : 使い切った容器は、真水で3回以上洗う。 洗った廃液は、散布器のタンク内に入れる。 空きビンは廃棄するまで農薬保管庫で保管する。 ・ 農薬の空き袋 : 使い切った場合、内容物が残らないよう散布器のタンクの上でよくはたいて空にする。 空袋は折りたたんで、廃棄するまで農薬保管庫で保管する。 ・ 産業廃棄物 : 空きビン・空き袋は、「産業廃棄物」。 専門 業者に廃棄を依頼するか、農協が行っている「廃棄農薬等無料回収」を利用する 4.薬剤の混用・混合 薬剤を混ぜて使う・混用することにより、次のような効果・利点や注意点がある。 ・ 省力化 : 殺虫剤と殺菌剤を混用する。 2回散布を1回に減らすことができる。 ・ 効果期間の延長 : 速効性の薬剤と遅効性の薬剤を混用する。 効果が長く続くため、散布間隔を長く、回数を減らすことができる。 ① 殺虫剤混用事例 : 吸収移行性の薬剤と気門封鎖剤との混用。 コナガの殺虫剤とBT剤・脱皮阻害・促進剤との混用。 ② 殺菌剤混用事例 : ダコニールや銅剤等予防剤と治療剤との混用。 *クプロシールドやZボルドーと大半の薬剤との混用は問題無い。 ③ 発芽抑制剤と茎葉処理剤との混用事例 : トレファノサイド乳剤等発芽抑制剤とバスタ・ラウンドアップ等茎葉処理剤との混用。 ・ 薬剤抵抗性・耐性をつけにくくする : 作用点が違う薬剤を混用する。 同一薬剤を長く使え、散布回数を削減できる。 農薬番号(RACコード)の違う剤を混用する。 ・ 相乗効果が期待できる : 薬剤の組み合わせにより、効果が強化される場合がある。 ・ 事前確認 : 混用する前、「薬剤混用事例集」等で確認し、混用可能な場合のみ実施する。 *混用できない組み合わせや効果が低下する組み合わせもある。 不明な点や疑問等は、営農インストラクターや技術顧問に相談する。 ○ 混用の仕方・手順・ 混用の基本 : 水に溶けやすい薬剤(剤型)から混用する。 殺菌剤や殺虫剤等の違いは関係しない。 ・ 水に溶けやすい順番 : 展着剤>乳剤>液剤>水溶剤>フロアブル剤>顆粒水和剤>水和剤○ 混用の事例・ 乳剤と乳剤の混用 : 原則、混用は避ける。 薬害を生じやすい場合がある。 ・ 水和剤と水和剤の混用 : 原則、混用は避ける。 効果が低くなる場合がある。 ・ 水和剤とフロアブル・乳剤の混用 : ① 乳剤を水に溶かす(希釈)→ ②フロアブル剤を加えて混用する→ ③ 水和剤を加えて混用する(水和剤を少量水に溶かした後の混用も可)→ ④ 薬液タンクの液量を所定の量になるまで水を加える。 (注)少量の水で、乳剤・フロアブル剤・水和剤を同時に・ 展着剤を加えた混用 : ① 展着剤を水に溶かす→ ② フロアブル剤又は水和剤を加えて混用する。 乳剤を混用する順番は問わない。

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