JA横浜営農情報_2025年7月
7/14

7   エアビーム活用の他、大型扇風機で滞留する暖気を上へ逃がす(カーテンに隙間開ける)。 ハウスの屋根散水で昇温抑制。低コストでの設置可低コストでの設置可 夜温が高いと植物の呼吸量も増大し老化も早まります。 ヒートポンプ設置済の温室において夜温が25℃を超すような熱帯夜が毎日続くケースでは冷房での利用により20~22℃程度に抑えることで消耗を和らげます。 植物に刺激を与え、熱や乾燥などの「環境ストレス」への耐性を高める資材の総称です。 動植物の抽出物、海藻、微生物などを原料とし品質や収量の向上といった効果を引き出すとされており各メーカーから様々な商品が販売されています。 分類としては ① 腐食物質、有機酸 ② 海藻抽出物 ③ アミノ酸 ④ ミネラル ⑤ 微生物 ⑥ その他に分かれています。  これらの成分から出来た商品から高温や乾燥対策、根の傷み軽減、微生物や菌根菌での活性化など生産者が目的に合った資材を選べるように業界団体では正確な情報発信に努めています。 特に夏場の施設花き生産の場合だと、育苗中の鉢物やポット苗が多いので ⑴ ストレス耐性 ⑵ 根圏環境改善(根の活性)といった作用を重視する必要があります。 ⑴ ⑵ 共に腐植酸や海藻抽出物を使った資材が有効と思われます。 注意点として、すべての効果を持つBS物質はなく資材施用により100%効果が出るわけではありません。 作物、生育ステージ、気候、根圏環境など複数の条件で変化します。 【 酸素供給 】 高温期は酸素要求量や土壌微生物による酸素消費が増加。 夏バテの軽減。 【 蒸し込み 】 空いているハウスがあれば蒸し込みで病害虫や雑草を一掃します。 (30℃を超す日)大半の病害虫や雑草種子は60℃以上になると死滅します。草1本生えないベンチ下(蒸し込み10カ月後)草1本生えないベンチ下(蒸し込み10カ月後) 【 データの管理 】 単独の資材・手法のみでは効果は限定的なため生産者自身の栽培品種、ハウス内外の環境、体力にあった最適な組み合わせを確立するためにもデータを蓄積する習慣が必要です。 【 農薬の適切な保管 】 高温の温室内で写真のような薬液が詰まっている容器をたまに見かけます。 高温により有効成分が変質し薬害が生じかねませんので直射光が当たらない常温の保管庫での管理を徹底してください。(3) 換 気(4) 散 水(5) ヒートポンプ 【 BS(バイオスティミュラント資材)】酸素供給剤の活用酸素供給剤の活用

元のページ  ../index.html#7

このブックを見る