JA横浜営農情報_2025年7月
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26   近年、記録的な暑さが続いています。 暑さに備えるために生産者自身の健康や植物へのダメージを少しでも軽減するための手段を考える必要があります。 特に施設栽培においては、植物も生産者もとても過酷な環境下におかれます。 今夏も暑い日が多いとの予想です。天窓と側窓開放、カーテン下でも室内は45℃天窓と側窓開放、カーテン下でも室内は45℃ 熱中症の危険度が高い日に発表される「熱中症警戒アラート」の運用が始まっています。 気温や湿度から「暑さ指数」を算出し、危険な暑さが予測されると注意喚起するシステムです。 4月から10月の運用期間でのアラート回数は棒グラフのとおり年々増えています。 7月後半から8月が中心です。 水分補給は勿論ですが、温度調節や遮熱効果の高い繊維素材を使った衣類も効果的です。営農技術顧問 福井 英治【花き・植木】今月の 【 制 御 】(1) 高機能カーテン 猛暑高温期においては必要以上の強い光を減じて植物の葉温、地温、室内温度の上昇を抑制することが大切です。 遮光資材は外側に張るのが最も効果的ですが、構造上難しい場合もあります。 室内に張る際には、出来る限り高く張る必要があります。 保温、遮光、遮熱に優れ耐久性の高い高機能のカーテンも販売されていますが、とても高価なため簡単には新規に更新しづらいのが現状です。 場所ごとにロープでネットの展張と収束を行うことが出来ます。 とても簡単な内張遮光。(2) 塗布剤活用 ハウスの外面に塗布する遮光は低コストで簡易な遮光・遮熱効果を発揮します。2~3カ月の長期や様々な資材に対応2~3カ月の長期や様々な資材に対応 【 真夏の温室 】 【 熱中症の危険度 】( 2024.8)( 2024.8)( 環境省HP資料を基に作成 )( 環境省HP資料を基に作成 )LSスクリーンLSスクリーンビニスライダービニスライダー植物も人も夏場を乗り切る

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