2価鉄リン酸腐植酸遺伝子活性化体内浸透圧を高める2 6 適用等根から吸収。傷口保護トレハロース・微量要素入り潅水の場合 5000~20000倍強酸性 微量要素入りポリリン酸。pH中性亜リン酸。生育初期葉焼注意酸性 麦焼酎廃液・酵母フルボ酸(腐植酸)主な成分等石灰・微量要素入り石灰欠乏症予防に有効石灰入り石灰欠乏症予防に有効展着性有り農薬・液肥混用不可アミノ酸入り高pH・農薬等との混用不可亜リン酸、pH3.6 混用注意甜菜から抽出物薬害が出やすい農薬混用不可酢酸、土壌が湿った状態で使用軟弱徒長した苗に使用不可効果は1~3ヶ月持続商品名(メーカー名)メネデール(メネデール社)鉄力トレプラス(OATアグリオ)鉄力あくあF14(サカタ)メリット赤(生科研)ホストップ(サカタ)ソイルサプリエキス(片倉)レコルト(デンカ)使用方法等育苗・生育期:標準100倍・株元潅注・葉面散布・苗ドブ浸け○育苗期:2000~4000倍・葉面散布生育期:1000~2000倍・葉面散布5000~10000倍・葉面散布、潅水*老化苗:5000倍300~400倍・葉面散布・潅注1000倍・葉面散布・土壌潅注400~1000倍・葉面散布・点滴200~500倍・潅水育苗・定植直前: 1000~2000倍・潅水生育期:500倍・葉面散布商品名(メーカー名)使用方法等トレエース(タキイ)500~1000倍・葉面散布500~800倍・土壌潅注ファイト・カル(ファイトクローム社)500~1000倍・葉面散布サカタ液肥GB(サカタ)1000倍・葉面散布又は土壌潅注*苗ドブ漬け○育苗期:2000倍ドブ漬け○生育期:1000~2000倍・ 葉面散布・潅注ホスベジ10(タキイ)グリーンステム(ファイトクローム社)500~1000倍・葉面散布300~500g/10a・土壌潅注育苗期:500倍・潅水生育期:500~1000倍・ 潅水・葉面散布スキーポンアグリ(大興貿易) 気象庁の暖候期予報では、今年の夏も高温・やや乾燥となっています。 昨年秋野菜の苗に障害が出たり、ニンジンやダイコンの播き直し等多大な影響がありました。 高温・乾燥等異常環境の影響を少しでも軽減出来る資材を紹介します。 参考になれば幸いです。 1.対策のポイント① 作物体の高温・乾燥耐性を高める。 ② 作物体の発根力を高める。 ③ 透光性の高い遮熱資材を活用する。 ④ 土壌の保水・吸水力を高める。 ⑤ 日頃からの土づくりに務める。 1つの資材・方法ではなく、組み合わせて使用することが効果的。 2.作物の体内耐性を強化する 作物に高温・乾燥等の環境ストレス耐性強化には、① 環境に慣れさせる(順化)、 ② 体内の浸透圧等を高める、 ③ 耐性遺伝子を目覚めさせる等の方法があります。 環境に慣れさせる方法は最も効果的ですが、時間や設備がかかりすぎる欠点があります。 体内の浸透圧等を高める主な資材例と使い方を次表に掲載しましたので、参考にしてください。 育苗期に2~3回処理が省力的で効果的です。 高温・乾燥時は、石灰欠乏症が出やすいため、石灰が含まれた資材を使用すると効果的です。 活着期後の初期生育期間、病害虫防除の農薬に混用して散布は効果的ですが、混用できない資材がありますので、注意してください。 3.発根力を高める セルや鉢育苗の場合、植え遅れ等により根が老○ 主な発根促進資材例○ 主な高温・乾燥等環境ストレス耐性・被害軽減資材例今月の 営農技術顧問 山田 良雄【野菜】化し、活着不良や高温等環境ストレスの影響を強く受けやすくなる。 一般的には、根を30~50%切って植えると活着が促進しますが、ハクサイ等細い根が多く張る品目には適しません。 キャベツ等の地床苗は、定植の10~7日前に軽く根を切る作業が一般的です。 苗の発根を促進する効果的な主な資材を表に掲載します。 ① 定植3~5日程度前、 ② 定植時(一部資材のみ)、 ③ 定植後~活着期の散布等が効果的です。 使用時期や使い方は、ラベルをよく読んで適切に使用してください。 4.透光・遮熱資材の活用 太陽光を遮ることにより、地温や気温をある程度低下させることが出来ます。 盛夏期間は、播種~初期生育期間や育苗期間、遮光・遮熱資材をトンネルや浮き掛け被覆が望ましい。 資材の色で比べた場合、白が最も遮熱効果が高く、次にシルバー、黒は効果が低い順になります。 黒色の資材は、遮光して日陰を作って温度が上昇することを抑えます。 遮光しすぎると、作物は軟弱・徒長しやすくなる欠点があります。 作物がある程度生育した段階で除去もしくは資材を取り替える必要があります。 白色資材は、太陽光の内熱線だけを反射して、その他の光線を通します。 熱線を反射や伝えにくい成分を繊維に含ませて遮熱する資材があります。 夏の高温・乾燥対策
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