JA横浜営農情報_2025年6月
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1ーーーーーーーーーー4 推奨例慣行施肥例成  分  量苦 土0.30.30.31.20.10.70.70.70.50.50.51.51.51.51.20.10.21.51.52.10.73.41.50.80.50.80.10.50.40.21.52.02.75.52.5(注)主観的な区分で、あくまでも参考です。○ 主な作型(数値は生育日数の目安)○ 作型別主な品種例 果菜類の収穫や田植えが始まり、気ぜわしい頃になりました。 天候の変動が大きく、体調を崩しやすいので、注意してください。 今回は、周年需要が出てきたチンゲンサイについてです。 イメージ的には寒い季節の野菜ですが、夏場の生鮮野菜が少ない時期でもシッカリ生育して、栄養価も高い野菜です。 品種を選んで、夏場の彩りの一つとして栽培してみてください。 1.栽培のポイント① 排水が良く肥沃な畑を選ぶ。 ② 根こぶ病の対策をする。 ③ 作期に応じて品種を選ぶ。 2.作付準備① 排水対策 : 圃場周囲に額縁状に明渠を掘る。 排水が悪い場合は、高畦栽培する。 ② 根こぶ病対策 : 春~初秋播き栽培の場合、根こぶ病の被害が大きい。 栽培の3週間程度前、「石灰窒素」や「酵素でくさ~る」を全面散布・耕耘して、病原菌の隠れ場所となる前作残渣6月7月8月収 穫収 穫播 種スパーコンポ(堆肥・石灰代替)再生リン入り肥料(8-8-8)合  計牛ふん堆肥ターニー(苦土石灰)ソサイ配合2号(11-7-11-クド2)NKマグ(16-0-12-クド7)合  計9月収 穫播 種収 穫播 種肥料・ 資材施用量(製品量) 窒 素 燐 酸 加 里 石 灰10 ㎏元肥 : 9 ㎏追肥 : 6 ㎏100 ㎏10 ㎏7 ㎏3 ㎏10月11月12月1月2月3月播 種収 穫作型・播種期主な品種例(メーカー名)4~5月・9月播き*作りやすい時期ニイハオ114(渡辺農事)、賴光(サカタ)、華光(トキタ)4~9月播き*生理障害・病気強武帝(サカタ)、ニイハオ・メイ,ニイハオ4号(渡辺農事)6~8月播き・生理障害強 *寒冷紗ニイハオ新1号(渡辺農事)、涼双子(野崎)、夏賞味(武蔵野)、華江(トキタ)9~10月播き醍醐味(武蔵野)10~2月播・トンネル *晩抽性翠勲(サカタ)、冬大賞(武蔵野)、ターロン(日農)ほぼ周年栽培青帝(サカタ)、青軸パクチョイ(サカタ)シャオパオ(サカタ) *盛夏期を除きほぼ周年栽培可能姫八仙(中原) *12月厳寒期を除きほぼ周年栽培可能ミニチンゲンサイ*10~15㎝で収穫ナバナ的利用華賞味(武蔵野) *10~11月播き・2~4月どり4月5月収 穫播 種収 穫播 種播 種根こぶ病強品種(メーカー名)艶帝(サカタ)、エンロン(日農)リューロン(日農)、遼東チンゲンサイ(渡辺採種)青冴(サカタ) *夏季×( 単位 ㎏/a )< 夏播き・盛夏期寒冷紗 : 30~40日 >< 春播き・トンネル : 60~65日 >< 春播き・露地 : 40~45日 >寒冷紗< 秋播き : 45~60日 >< 秋冬播き・トンネル : 70~90日 >トンネルトンネルトンネル○ 露地栽培施肥(県基準:1.5 -1.0 -1.5)例今月の *梅雨の時期は病害に強い品種。 夏季高温・乾燥期は生理障害に強い品種。 ④ 低温期は、ベタ掛けやトンネル被覆、高温期は寒冷紗被覆。 ⑤ 収穫遅れてスジが硬くなる前までに適期収穫。 を分解させてから、「主な殺菌剤例」を参考に農薬で予防すると効果的。 ③ 施 肥 : 土壌診断結果に基づくpH調整・土壌養分バランスを整えた後、表の「露地栽培施肥例」を基準とする。 元肥チッソ施用量と栽培時期について、低温期トンネル栽培は10%程度増、夏季高温期は10%程度減とする。     夏季高温・乾燥期は、葉先が枯れる「チップ バーン」や葉が内側に巻く「カッピング」が出や営農技術顧問 山田 良雄【野菜】チンゲンサイの栽培

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