JA横浜営農情報_2025年6月
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  神奈川区 の 金子圭子さんは、25年前から区内の近隣小学校を中心に、野菜 の 収穫体験や講話授業などの 食農教育活動を行っています。 私は25年前から「食農教育」に関する活動を行っておりましたが、昨年JA横浜の情報機関誌で、食農教育マイスター制度を知ったことがきっかけで会員登録しました。 主に小学校を中心に食農教育活動をしており、具体的には小学2年生にキュウリ・エダマメ・ナス・ミニトマトなどの苗植付け栽培体験、3年生に12152農家の仕事・野菜栽培の講話授業・圃場見学などをおこなっています。 その他にも近隣の親子にジャガイモ収穫体験、横浜市立ろう特別支援学校の先生に野菜の栽培方法を指導することもあります。 小学生に講話する時は、専門用語を使わず出来る限りわかりやすい言葉で接するよう心掛けています。また、土や葉を付けたままのダイコンやニンジンを見せたり、獲れたてのキャベツを食べてもらったり、野菜クイズを出題したり楽しく授業をおこなっています。 ある小学校の食農教育授業でキャベツについて講話をしました。「キャベツの品種は何十種類もあります」と教えると、児童たちは「え~っ」と声をあげ、その多さに驚いていました。その後、興味を持ったのか、「キャベツ1個には葉が何枚ありますか?」と児童から質問がありました。その場では答えることができず、「次回、私たちの畑で一緒に数えましょう」という回答になったことがありました。子どもの柔軟な発想には驚かされます。 また、ある学校では授業に「サトイモを根っこから葉まで持って来てほしい」という依頼がありました。それは2メートル近くあり、軽トラックで運ぶことに大変苦労しましたが、「実物」を伝えることは子どもたちにとって貴重な経験になると思い、頑張って運びました。 私にとって食農教育活動は驚きと苦労の連続です。それでも子どもたちや地域の方々が少しでも地元野菜に興味を持ち、好きになってくれて「野菜美味しかったよ」と声を掛けてもらう事で苦労が報われ、やりがいを感じます。 食農教育マイスターの一員になったことで、今まで以上に食農教育活動を続けるモチベーションになりました。 私はこの活動を通じて、子どもたちや地域の方々が横浜野菜のファンとなり、地産地消が促進されるよう、これからも安心安全で品質の高い農産物を作り、「地元野菜の美味しさ」を伝え続けていきたいです。神奈川区 金子 圭子 さん『 食農教育マイスター紹介』[            ]

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