JA横浜営農情報_2025年5月
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○ 主な殺菌剤例・ 播種前・土壌混和:ユニフォーム粒剤(f11+f4) *疫病対策:生育期・株元散布○・ 播種時~発芽初期・潅注:タチガレン液剤(f32)・ 播種時及び子葉展開時・潅注:リゾレックス水和剤(f14)・ 播種後~2~3葉期・潅注:オーソサイド水和剤80(fM4)苗立枯れ症ダコニール1000(fM5)、クプロシールド・Zボルドー(fM1)、ロブラール水和剤(f2)予防剤トップジンM水和剤 又は ベンレート水和剤(f1)*輪紋病・果実黒斑病・葉すす病等に有効:ファンタジスタ顆粒水和剤・ アミスター20フロアブル(f11)、アフェットフロアブル(f7)予防+初期治療カリグリーン・ハーモメイト水溶剤(fNC)、ジーファイン水和剤(fM1+fNC)トリフミン水和剤(f3)*25℃以上高温時薬害・ダニ有効 : モレスタン水和剤(fM10)うどんこ病○ 主な殺虫剤例・ 播種前・全面混和:ネマトリンエース粒剤(i1B)・ 播種前又は定植前・全面混和:ネマキック粒剤(i1B)センチュウ・ 播種時~生育初期・株元散布:ガードベイトA(i3A)・ 収穫開始30日前まで・土壌表面散布:ダイアジノン粒剤5(i1B)ネキリムシ・ 生育期・株元散布・収穫開始14日前まで:スタークル(アルバリン) 粒剤(i4A)、オルトラン粒剤(i1B) *ジェイエース粒剤×・ 生育期・散布:ウララDF(i29)、 コルト顆粒水和剤・チェス顆粒水和剤(i9B) モスピラン顆粒水溶剤・スタークル(アルバリン)顆粒水溶剤・ ダントツ水溶剤・アクタラ顆粒水溶剤(i4A) *収穫開始7日前まで:オルトラン水和剤・ジェイエース水溶剤(i1B) *アブラムシ多発生時:フーモン(iUNE)・ エコピタ液剤等気門封鎖剤を混用する。 25℃以上の高温時、サフオイル乳剤・サンクリスタル乳剤は薬害 が出やすくなるため使用を控える。アブラムシヨコバイアディオン乳剤・トレボン乳剤(i3A)グレーシア乳剤(i30)、アファーム乳剤(i6)、コテツフロアブル(i13) *収穫開始3日前まで:ベネビアOD(i28)広範囲な害虫プレバソンフロアブル5・フェニックス顆粒水和剤(i28)・プレオフロアブル(IUN) *混用:アタブロン乳剤・カスケード乳剤(i15)、 マトリックフロアブル(i18)、 サブリナフロアブル・ゼンターリー顆粒水和剤等BT剤(i11A)オオタバコガ・ハスモンヨトウ等チョウ目害虫 6.追肥・ 栽培管理 7.生理障害 8.収 穫・ 間引き:本葉1枚・播種10日後頃(出芽温度が低いと長くなる)・2~3本。・ 定 植:本葉2~3枚・ 播種15~20日後頃(又は、本葉5~6枚・播種30~40日後頃)。  1ポット当り複数本苗の場合:株分けせず、根鉢を崩さないよう、そのまま定植する。②直播栽培・ 播種時期:地温15℃以上以降。 横浜市内の平均気温15℃以上は4月20日頃で、地温は若干遅くなる。マルチ被覆することにより1週間程度早められる可能性がある。・ 播 種:点播・深さ1㎝程度・ 1穴当り4~5粒・覆土後シッカリ鎮圧する。・ 間引き:1回目・本葉2~3枚・ 播種10~20日後頃(地温が低い場合長くなる)・2~3本。            2回目・本葉4~5枚・播種35~40日後頃・1本(省略可能)。*間引きせず、密植栽培するとこにより、個々の株の生育を抑え、柔らかな果実(莢)を安定的に収穫できるという説もあります。・ 苗立枯れ症:出芽~本葉2~3枚・ 播種後3週間程度の生育期間、苗立枯れ症状が発生しやすい。 下記の主な殺菌剤例を参考に、早期予防に努める。・ 支柱等倒伏予防:通常の生育、気象条件では支柱をする必要性は低いが、畑の立地条件や天気情報を考慮して倒伏予防を行う。・ 追 肥:収穫開始後、10~14日おき、1a当りチッソ成分で0.3㎏程度(NKマグ肥料で2㎏程度)追肥する。・ 収穫開始前までの芽欠き・摘葉:下葉が込み、通風が不良の場合、早めに芽を除去(芽欠き)する。 必要に応じて下葉も整理(摘葉)する。・ 収穫開始後の摘葉:収穫節の下1~2枚を残して摘葉する。草勢が劣る場合、4~5枚残す。草勢が強い場合、0~1枚残す。・ 標準的な生育の目安:①開花中の花の上に葉3枚以上有る。*2枚以下の場合は草勢が弱い。4枚以上の場合は草勢が強い。 ②葉の欠刻が明瞭(一部欠刻が不明瞭な品種がある)。欠刻が強すぎる場合、草勢が弱い。欠刻が不明瞭な場合は草勢が強すぎる。・ 草勢が強すぎる場合:茎が太い、葉が大きく・ 色が濃い。・ 草勢が弱い場合:茎が細い、葉が小さく・ 色が淡い。○ 参考:切り戻し栽培 ナスの切り戻しとほぼ同様、夏季の成り疲れ、害虫多発を回避し、秋の収穫量や品質向上等草勢回復を目的に行う方法。・ 実施時期:7月中旬頃・ 切り戻し:地表面から40㎝程度の高さ、本葉2枚程度残して切る。・ 追 肥:切り戻し直後、1a当りチッソ成分で0.3㎏程度追肥する。・ 新芽の整理:1株当り新芽は1本とし、多い場合は芽欠きする。 概ね8月上旬頃。・ その後の管理等:お盆頃から収穫が再開します。 収穫・ 摘葉・ 追肥等の管理は同じ。・ 果実(莢)に突起が出る(通称「イボ果」):食用に問題はないが、販売には不適切。 主な原因、肥料不足・ 過繁茂・ 低温・ 日照不足・ 乾燥・ 過湿等による草勢の低下。 主な対策例:①液肥を葉面散布(乾燥・ 過湿時効果大)、②追肥の間隔を短くする(量は多くしない)、③通風と採光改善・ 下葉の摘葉量を調節(開花位置で判断)。・ 果実(莢)の曲がり(通称「曲がり果」):草勢が強すぎる、又は弱すぎ。 対策は、イボ果対策とほぼ同じ。・ 下葉が黄化 →下葉全体が黄化:カリ欠乏症・ 下葉が黄化 →葉脈の間が淡緑~黄変:苦土(マグネシウム)欠乏症・ 上位葉の葉色が淡い→葉が小さく・ 茎が細い→チッソ肥料不足・ 上位葉の葉色が淡い→葉脈の間の色が薄い・ 芯が止まる→乾燥等による石灰(カルシウム)欠乏症・ 収穫始め:定植後50日程度、直播後60~70日程度。・ 開花~収穫:開花4~5日後・ 莢の長さを基準とする。 気温の影響を強く受ける。 目安:6月頃で7日、7月で4日、8月3日程度。・ 莢の長さ:7~12㎝程度で収穫。 丸莢は15~20㎝程度、ジャンボオクラは18㎝程度、ただし品種特性を確認する。 採り遅れると、莢が固くなり商品価値がなくなる。3

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