無核化を促進するため、アグレプト液剤【25】の利用をしましょう。 例年種子残りが気になる場合、満開予定日の14日前~開花始期に、アグレプト液剤【25】1000倍(200ppm)で花房散布または浸漬してください。 なお、満開より早いほど無核率が高まるので14日前(おおよそ展葉9~10枚:5月の連休明け頃)の処理をお薦めします。 < 1回目ジベレリンの使い方と作用 > 種なし化のためや果実肥大促進のためにジベレリン処理を行います。 今回は一般的な2回処理について述べます。 2回処理の場合、1回目の処理は種なしのために行います。 登録内容は巨峰系4倍体品種・2倍体欧州系品種では次の通りです。 ・目 的 : 無種子化 ・時 期 : 満開~満開3日後 ・濃 度 : 12.5~25ppm(巨峰系4倍体) 25ppm(2倍体品種欧州系) 基本として浸漬処理 ポイントとして花房にゆっくり薬液を吸収させます。 薬液がすぐに乾かないよう、処理は午後3時以降に行うと良いでしょう。 処理後、花房に付着した薬液を飛ばさないようにすることです。 また、土壌が乾燥している場合は、前もって潅水を行うとよいでしょう。 < 黒とう病の初期防除 > 「シャインマスカット」は、「巨峰」系4倍体品種の「藤稔」などに比べて黒とう病に弱い特徴があります。 萌芽直前と展葉初期は、黒とう病初期防除の重要な時期ですので、防除の徹底をお願いします。 ( 萌芽直前 ) デランフロアブル【M9】200倍 ( 展葉初期:4月上旬頃 ) オンリーワンフロアブル【3】2000倍混用 オーソサイド水和剤80【M04】 800倍 ※オーソサイドを混用するのは、耐性菌の発生を 防ぐためです。 ( 展葉期:4月中旬頃 ) オーソサイド水和剤80【M04】800倍混用 スカウトフロアブル【3A】3000倍 オーソサイドはスモモに薬害が発生する恐れが あります。 飛散に注意してください。 ( 展葉期:4月下旬頃 ) ジマンダイセン水和剤【M03】1000倍 又は ペンコセブフロアブル【M03】1000倍 < 樹幹害虫防除 > 近年、樹幹害虫の被害がやや目につきます。 主に「ヒメコスカシバ」と「フタモンマダラメイガ」の2種類があります。 ともに枝の分岐部や新梢基部を食害されると枝折れや樹勢低下を起こします。 開花期までにフェニックスフロアブル【28】200倍を樹幹部および主枝の被害が出やすい部分に散布してください。 なお、効果をたかめるため、散布前に粗皮削りを行っておくことをお勧めします。 < かいよう病の防除 > カンキツ類のかいよう病は品種によって抵抗性に強弱があり、レモン(ユーレカ・リスボン等)、はるみ、湘南ゴールド、ネーブルなどは弱く、ウンシュウミカン、ユズ、キンカンなどは比較的強いとされています。 抵抗性が弱い品種は葉・果実・枝などにコルク化した病班が現れます。 かいよう病は細菌性の病害で病原細菌が気孔、台風等による傷などから感染します。 有効な薬剤が少なく、薬剤防除だけでなく、風による蔓延対策として防風ネットの設置や発病枝の除去などが挙げられます。 またこれから植栽する場合はなるべく風が当たらないところを選ぶことも大切です。 防除薬剤としては銅水和剤が中心になりますが、3月の発芽前・5月上旬の開花期・6月の幼果期など継続的に散布します。 薬剤例としてはコサイド3000【M01】2000倍などですが、薬害軽減のためクレフノン200倍を加用します。 カンキツ類 カ キ(図)かいよう病果実病斑(図)かいよう病果実病斑5
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