○ 主な病害予防薬剤例播種前・土壌混和:リゾレックス粉剤(f14)、ユニフォーム粒剤(f11+f4)播種時・土壌混和:モンガリット粒剤(f3)ダコニール1000(fM5)、クプロシールド・Zボルドー(fM1)黒あざ病トリフミン水和剤(f3)、カリグリーン・ハーモメイト水溶剤(fNC)、ジーファイン水和剤(fNC+fM1)うどんこ病病害全般の予防カスミンボルドー(カッパーシン水和剤)(f24+fM1)黒斑細菌病フロンサイド水和剤・SC(f29)黒条病ロブラール水和剤(f2)菌核病○ 主な除草剤例ザクサ液剤・バスタ液剤(h10)、プリグロックスL(h22+h22)トレファノサイド乳剤(h3)アグロマックス水和剤(h3)クロロIPC(h23) *20℃以下の低温期散布ナブ乳剤(h1) *イネ科雑草3~5葉期に散布ポルトフロアブル(h1) *イネ科雑草3~8葉期散布発芽抑制播種後~発芽前・雑草発生前雑草生育期・畦間処理ゴボウ生育期・イネ科雑草生育期・全面散布○ 収穫時期の目安系 統播種後日数根の直径根の長さ長根系(一般系)120~150日*秋まきは直径を目安とする2㎝程度80~110㎝短根太系100日程度2㎝程度35~45㎝短根系75~100日程度1~1.7㎝30~40㎝○ 害虫防除薬剤例播種前・土壌混和:ネマトリンエース粒剤・ラクビMC粒剤(i1B)、バイデートL粒剤(i1A)・ビーラム(ネマクリーン)粒剤(f7)ビラームプライムフロアブル・ネマクリーンフロアブル(f7)播種前・土壌混和~播種時・土壌表面散布~生育期・株元散布:トクチオン細粒剤F(i1B) *各1回ずつ散布可能播種時・土壌混和:ダイアジノン5粒剤(i1B)、フォース粒剤(i3A)播種時~生育初期・株元散布:ガードベイトA(i3A)生育期・株元散布:ネキリエースK(i1B)、アクセルベイト(i22B)播種時・土壌混和~生育期・株元散布:アドマイヤー1粒剤(i4A)生育期・株元散布:オルトラン(ジェイエース)粒剤(i1B)*収穫前75日まで茎葉散布:ウララDF(i29)、トランスフォームフロアブル(i4C)スミチオン乳剤・エルサン乳剤・マラソン乳剤(i1B)フェニックス顆粒水和剤(i28)、プレオフロアブル(iUN)アクセルフロアブル(i22B) *全体で3回までアタブロン乳剤(i15)、アグロスリン乳剤・アディオン乳剤(i3A)センチュウネキリムシアブラムシヒョウタンゾウムシハスモンヨトウ等チョウ目害虫 4.施 肥:表を参考にする。 5.栽培管理 6.収 穫 7.病害虫・雑草防除 の液剤は、土壌全面に散布・耕耘する。 キルパーやD-D等土壌くん蒸消毒は、薬剤の使用方法を守って処理する。 ③ 黒あざ病等病害予防 : クロールピクリン等土壌くん蒸消毒薬剤以外の薬剤は、処理時期が違う。 リゾレックス粉剤(f14)は、土壌全面処理のため、土壌改良資材散布時処理が望ましい。 ユニフォーム粒剤(f11+f4)はネマトリンエース粒剤(i1B)等のセンチュウ防除粒剤と同時処理可能。 モンガリット粒剤(f3)は、播種時に播種条(筋)に散布・混和。 ④ 土壌の整え : 溝掘り後、降雨等で土壌が落ち着くまで2週間程度置く。 播種時に、元肥の残りの30%施用し、播種すると肥効が良くなる。 最近、高pH・高リン酸・カリの畑が増加傾向にある。 家畜ふん堆肥には、石灰、リン酸やカリ成分が多く含まれているため、施用する場合、リン酸やカリ成分の少ない化成肥料を施用する。 (1) 播 種・栽植様式 : 畦幅60~80㎝・株間10~15㎝。 短根系:畦幅50~60㎝・株間5~10㎝。 ・播種量 : 1a当たり、80~100ml。 シーダーテープ(1粒):1a当たり800~1,600粒・1㍍当たり6~10粒。 短根系はほぼ倍量。 ・播 種 : 点播きで1カ所3~5粒、スジ播きで2~3㎝間隔。 好光性種子のため、播種深度5~10㍉、覆土は5㍉程度浅めとし、覆土後軽く鎮圧する。 ・催 芽(種子予措) : 硬実種子のため、水に12時間~1昼夜程度浸漬・陰干し後播種。 5℃・3~5日程冷蔵すると休眠打破・発芽が良く揃う。 ・潅 水 : 乾燥に弱く、石灰欠亡症が出やすいため、出芽揃い頃まで適宜潅水。 (2) 間引き・1回目 : 子葉展開(播種2週間後頃、省略可能)株間2~3㎝。 ・2回目 : 本葉2~3枚(播種1ヶ月後 *秋播きは3~4ヶ月後)の頃、株間10~15㎝・1本立。 通路に追肥し、軽く土寄せ。 (3) 追肥・病害虫予防・1回目 : 最終間引き後・2回目 : 1回目の追肥1ヶ月後頃。 播種2ヶ月後頃から葉の生育、90日後頃から根の肥大が始まるため、生育状況を見ながら、追肥時期を判断する。 ・病害予防 : 春播き栽培の場合、各追肥頃に、予防効果が高いダコニール1000(fM5)やクプロシールド(fM1)で予防的散布に心がける。 ・長根系は、3月頃まで収穫可能だが、萌芽する前までに収穫を終える。 ス入り等品質が低下しやすくなるため、 適期に収穫して、畑の隅等に溝を掘って貯蔵することが望ましい。 ・花芽分化(抽苔) : 根の直径6㍉以上・5℃以下の低温1400時間(約2ヵ月間)で、花芽を分化し、その後の長日条件で花が咲く。 横浜市内の平年値で、平均気温が5℃以下にはならない。 最低気温5℃以下は12月18日~3月8日。 秋まき可能な品種は、直径1㎝以下での低温は、晩抽性が強いため、ほぼ問題はない。 ・短根系は、収穫が遅れると、根が長くなりすぎ、食味や食感が劣るため、早めの収穫が望ましい。 ・別表の薬剤例を参考にして適期防除に努める。 ・苗立枯症 : 発芽後初期生育期に発生が多い傾向。 黒あざ病予防のリゾレックス粉剤(f14)散布やクロールピクリン等土壌くん蒸消毒は有効。 殺虫剤処理単独で発生が懸念される生育初期、黒条病で登録のあるフロンサイド水和剤・SC(f29)の散布が有効。 土壌混和処理との組み合わせは効果が高い。 ・センチュウ : 薬剤による防除と前作にセンチュウ密度を減らす対抗植物(緑肥)栽培を組み合わせると効果的。 春~夏はマメ科のクロタラリアやイネ科のギニアグラス、秋~冬はネコブセンチュウには効果が低いがネグサレセンチュウには効果が高い野性エン麦のヘイオーツを栽培・すき込み、十分腐熟させる。 3
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