JA横浜営農情報_2025年2月
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*慣行比 : 再生リン入り肥料を使用した場合の経費と品目別専用肥料を使用した場合の経費の比率 マルチ栽培の場合、元肥は露地栽培の施肥基準に準拠した施用量とする。 追肥は通路及びマルチの上から施肥する。  詳細は別表を参考に見てください。 (1)施肥基準で3成分同量な野菜:キュウリ・ タマネギ・トウモロコシ・ジャガイモ等① 施肥量                  施肥基準のチッソ成分量で施肥量を決める。 ② 再生リン入り肥料の3成分が同量のため、特別な考慮は必要ない。 *タマネギは、施肥基準では同量であるが、経験的に、リン酸が少ないと生育が劣る傾向が見られるため、リン酸分を補充する事が望ましい。 土づくりを兼ねて、「どかいスーパー21」の施用は効果的。 (2)施肥基準でリン酸分が高めの野菜:果菜類・ 葉菜類・洋菜類・根菜類・ネギ類・豆類① 施肥量                  施肥基準のチッソ成分量で施肥量を決める。 ② 不足リン酸の補充資材           不足するリン酸分は、「重焼リン」又は土作りを兼ねて元肥前・同時に「どかいスーパー21」で補充する。 (注)「どかいスーパー21」は、石灰分23%程度、苦土3%、堆肥の土作り成分「腐植酸」2.8%が含まれているため、10a当たり100~200㎏施用する場合、苦土石灰(タイニー)や家畜ふん堆肥の施用はほぼ必要ない。 ③ 不足リン酸の補充量            元肥のく溶性リン酸が徐々に肥効するため、不足するリン酸分の約50%程度補充で良い。 *ダイコンは、経験的にカリが不足すると、生育・食味が劣る傾向があるため、「ケイ酸加里」の追加施用が望ましい。 (3)施肥基準でリン酸が低めの野菜:コマツナ・ ホウレンソウ等弱野菜類① 施肥量(1) キュウリ・タマネギ・トウモロコシ・ジャガイモ:  チッソ・リン酸・カリほぼ同量肥料銘柄名10a施肥量成分量・基準との差主な対策キュウリ・ナス配合50(9-8-8・有機50%)140㎏13-11-11リン酸2㎏不足ほぼ過不足問題なし再生リン入り肥料(8-8-8)160㎏13-13-13カリ2㎏過剰ほぼ過不足問題なし慣行比:80%トンネル露地キュウリ:元肥県基準13-13-11追肥2回:15-0-15肥料銘柄名10a施肥量成分量・基準との差主な対策玉ねぎ配合S555(15-15-15)CDU入り40㎏6-6-6 リン酸6㎏不足*マルチ栽培全量元肥: 過不足なし重焼リン20㎏程度補充再生リン入り肥料(8-8-8)75㎏6-6-6 リン酸6㎏不足重焼リン10㎏程度補充慣行比:83%露地タマネギ:元肥県基準6-12-6追肥3回:12-0-12 ○ 野菜の種類別 再生リン入り肥料の使い方(案)  施肥基準のチッソ成分量で施肥量を決める。 ② 過剰リン酸分  栽培前後の土壌分析結果に応じて判断する。   リン酸が蓄積する傾向の場合、前・後作の品目考慮やリン酸分の低い「12-5-5」肥料に切り替える。 蓄積の傾向が見られない場合は、継続して経過を見る。 *ホウレンソウは、経験的にリン酸が不足すると根や地上部の生育が劣る傾向が見られるため、リン酸が高い肥料で問題はない。 「再生リン」の肥料試験では、やや減収する傾向が見られているが、「再生リン入り肥料8-8-8」施用で特段の問題はないと思われる。 (4)施肥基準でカリが高めの野菜:イモ類等① 施肥量                  施肥基準のチッソ成分量で施肥量を決める。 ② 不足カリ分補充資材            基本として「ケイ酸加里」で不足分を補充する。 「ケイ酸加里」のカリ成分は、全量く溶性のため、元肥と同時又は元肥前の施用も可能。 ③ 不足カリ分の補充量            不足するカリ成分量を補充する。 ○主な品目別の使い方目安8

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