○ 主な病害予防薬剤例アミスター20フロアブル・スクレアフロアブル(f11) 収穫前日までストロビーフロアブル(f11) 収穫14日前まで予防:クプロシールド・Zボルドー(fM1) *広範囲な病気予防に有効アフェットフロアブル(f7) 収穫7日前までべと病(ペロノスポラ)炭そ病(コレトトリカム)葉枯病(セルコスポラ)○ 害虫防除薬剤例(原則、収穫7日前までの薬剤例)定植時・土壌混和:カルホス微粒剤F(i1B)生育初期・株元散布:ガードベイトA(i3A)播種時・土壌混和:アクタラ粒剤5・ダントツ粒剤(i4A)定植時・土壌混和:ベストガード粒剤(i4A)播種時又は定植時・土壌混和:スタークル(アルバリン)粒剤茎葉散布:ウララDF(i29)、スタークル(アルバリン)顆粒水溶剤・ダントツ水溶剤・モスピラン顆粒水溶剤(i4A)*ベストガード粒剤(i4A)株元散布・定植時との併用可能ディアナSC(i5)、アファーム乳剤(i6)、カスケード乳剤(i15)、プレオフロアブル(iUN)*コテツフロアブル(i13)*収穫14日前まで*多発時混用:サブリナフロアブル・エコマスターBT等BT剤(i11A)ネキリムシアブラムシアザミウマハモグリバエハスモンヨトウ等チョウ目害虫再生リン入り肥料の特性と野菜栽培での使い方 春肥注文書で気が付いた方がおられると思います。 この度、下水汚泥から回収したリン酸を使った肥料が完成し、生産者に試験的に使用して頂ける状況になりました。 初めての試みですし、どのような性質の肥料かがわからないので、使うのを控えているのではと思います。 農協や市で、実際の再生リンを使った肥料試験・経験を踏まえて、紹介します。 皆様、積極的に使って頂けますようお願いいたします。 近年、肥料の価格が上昇傾向で、今後ともこの傾向が続く見込みです。 値上がりの主な要因の1つは、原料の有限性と枯渇懸念といわれています。 特に、リン酸は、化学合成が出来ず、ほぼ全量輸入に依存しています。 国の試算では、農業用に必要な量とほぼ同量のリン酸が、公共下水や家畜ふんに含まれていると言われています。 公共下水中のリン酸の除去は、技術的に難しく、「赤潮」「青潮」等の海水汚染の主要な原因とも言われています。 地域内物質循環・環境改善並びに農業経営安定を目指して、再生リンを使った肥料の取り組みについて紹介します。 ・2024年3月再生リン回収プラント完成。 下水汚泥から再生リンの回収を始めた。 ・2024年6月、再生リン並びに再生リン入り肥料が肥料登録され、肥料として使用が可能となった。 ・2025年春より製造できた再生リン入り肥料を、農協各作目別部会員に配布し試験栽培を開始予定。 ・農薬使用上の作物名 : 「食用ぎく」は、花を利用する形態の作物。 「食用ぎく」に登録の有る農薬は、茎葉を利用する「シュンギク(春菊)」には使用できない農薬が多い。・2025年秋頃、各作目別部会を通じて試験栽培結果の上で、今後の取り組みについて方針決定。 ・2026年春頃より一般販売・実使用予定。 ① 公共下水汚泥由来のリン酸 横浜市北部汚泥資源センターにおいて、2024年3月より、公共下水汚泥からリン酸を回収する取り組み(以後、「再生リン」と言う。 )が始まった。 計画では、1日当たり110㎏、1年間で40トンの再生リンが回収される計画。 ② 再生リンの回収方法 下水汚泥にマグネシウムを加え、化学反応により結晶化させ、効率よくリン酸を回収(リン酸マグネシムアンモニウム(MAP))。 他の回収方法に比べて比較的高い回収率と、回収した物がリン酸肥料として登録可能(2024年6月登録済み)の利点がある。 ③ 回収したリン酸(再生リン) 再生リンは、結晶化して回収するため、水に溶けにくい「く溶性」リン酸。 その他に、アンモニア態チッソと、く溶性苦土(マグネシウム)を含み、化成肥料と同様な効果・使用が可能。 *横浜市では、2024年6月に「再生リン」単独で 1.再生リンの取り組み 2.再生リン入り肥料取り組み経過 3.再生リンとは6
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