3.栽培管理 4.収 穫 5.病害虫・雑草防除 にある。 家畜ふん堆肥には、石灰、リン酸やカリ成分が多く含まれているため、施用する場合、リン酸やカリ成分の少ない化成肥料を施用する。 (注)家畜ふん堆肥中の除草剤「クロピラリド」の障害回避 : クロピラリドの影響を強く受けやすいキク科作物のため、家畜ふん堆肥を利用する場合、次の点を守る。 ① 全面散布・土壌混和し、降雨に当ててから作付けが望ましい。 ② 溝施用は極力避ける。 ③ マルチ被覆する場合、十分降雨に当ててから行う。 (1) 播 種① 栽植様式 : 80~210㎝ベット・条間15~25㎝。 株間は、摘み取り栽培で15~20㎝。 株取り(株張り)栽培で10㎝程度。 ② 播種量 : 1a当たり、摘み取り栽培で300~400ml、株取り栽培で800ml~1㍑。 通常、発芽率40%程度のため、やや多めに播種。 ③ 播 種 : スジ播きで1㎝間隔程度、点播きで1カ所3~5粒。 好光性種子のため、播種深度5~10㍉、覆土は5㍉程度浅めとする。 覆土後、軽く鎮圧する。 ④ 催芽(種子予措) : 硬実種子のため、水に6時間浸漬、又は水に60分浸漬→5℃・18~24時間冷蔵後、播種。 ⑤ 潅 水 : 乾燥に弱く、石灰欠亡症が出やすいため、間引き終了頃まで適宜潅水。 *移植栽培:育苗箱・条間10㎝程度、スジ播き、又は178穴セルトレイに2~3粒播き。 本葉2枚(播種10日後頃)株間2~3㎝(又は1本)に間引き。 本葉4~5枚(播種20日後頃)移植(定植)。 (2) 間引き・追肥・1回目 : 本葉1~2枚(播種10日後頃、省略可能)株間2~3㎝。 ・2回目 : 本葉4~5枚(播種3週間後)の頃、株間10~15㎝。 軽く土寄せ。 株取りの場合、本葉5枚までに、株間10㎝とする。 ・3回目(摘み取り栽培) : 本葉5~6枚(播種1ヶ月後頃)株間15~20㎝。 (3) 栽培管理・低温・高温や乾燥等被害軽減葉面散布:被害が想定される前に散布。 体内浸透圧を高め、被害 軽減が期待できる。 散布後、2~3週間効果が持続する。 資材例:グリシンベタイン(商品例:サカタ液肥GB、グリーンステム)、トレハロース(商品例:タキイトレエース)・追肥・摘み取り栽培:初回摘み取り後、葉色や生育が劣る場合、追肥する。 1a当たりチッソ成分で0.3㎏、「NKマグ」2㎏程度、又は「メリット青」300~400倍で葉面散布する。 ・冬播き・摘み取り栽培の追肥:収穫中の1月と2月、1a当たりチッソ成分で0.5㎏(NKマグで3㎏)程度。 (1) 摘み取り・初 回 : 本葉9~10枚・草丈25㎝程度(播種40日後)の頃、長さ20㎝程度・下葉4~5枚残して摘み取り収穫。 ・2回目以降 : 側枝の下葉2枚程度残し、20~25㎝の長さで摘み取る。 3次以降の分枝は、枝が固くなり、商品価値が劣る。 摘み取る時の硬さで判断する。 ・残し枝 : 収穫時、生育が停滞しないよう、3本程度の枝を残す。 ・抽 苔 : 12時間以上の長日条件や本葉4枚の頃から低温に感応して、花芽を分化する。 4~5月播き、冬播き栽培では、抽苔して茎が固く、苦みが強くなる前に収穫を終える。 ・葉面散布 : 葉色が淡く節間が短い等生育が停滞しないよう、状況に応じて、「メリット青」等の液肥で葉面散布する。 ・出荷調製 : 太さ、長さを揃える。 病害虫被害や枯れ葉等を取除く。 水洗いはしない。 (2)株取り・草丈 : 20㎝程度(播種35~40日後)株を引き抜き収穫。 根を切って、袋または束ねて出荷。 ・別表の薬剤例を参考にして適期防除に努める。 5
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