JA横浜営農情報_2025年1月
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○ 主な病害予防薬剤例苗立枯れ症(リゾクトニア・ピシウム・ フィトフトラ等)播種前・混和:タチガレン粉剤・液剤(f32)播種時・混和:モンガリット粒剤(f3)播種時・混和:リゾレックス粉剤(f14)・     潅注:リゾレックス水和剤(f14)播種直後・潅注:モンカット水和剤50(f7)播種時~子葉展開時・潅注:バシタック水和剤75(f7)萎凋病(フザリウム)潅注:スクレアフロアブル(f11) *播種7日後まで ベンレート水和剤(f1) *収穫21日前までべと病(ペロノスポラ)ヨネポン水和剤(fM1) *14日前までクプロシールド・Zボルドー(fM1)、ピシロックフロアブル(fU17)播種前・混和:ユニフォーム粒剤(f11+f4)茎葉散布:ランマンフロアブル・ライメイフロアブル(f21)ジャストフィットフロアブル(f43+f40)、レーバスフロアブル・フェスティバル水和剤(f40)、アリエッティ水和剤(fP7)予 防予 防・治 療*炭そ病:登録薬剤はない。 ヨネポン水和剤等銅剤散布や、スクレアフロアブル・ベンレート 水和剤の潅注処理で、予防効果が期待できる。○ ケナガコナダニの組み合わせ防除薬剤例播種前混和:フォース粒剤(i3A) 又は播種直後土壌散布:コテツベイト(i13)2~3葉期:播種2週間後頃カスケード乳剤(i15)又は アファーム乳剤(i6)又は モベントフロアブル(i23)4~6葉期:播種3週間後頃ディアナSC(i5) 又はリーフガード顆粒水和剤(i14)*防除前日に軽く潅水、ケナガコナダニを土壌表層部に集める。 ホウレンソウの新葉と株元に 薬剤が十分かかるよう散布する。○ 主な除草剤例レンザー(h5) *散布後6ヶ月間、ホウレンソウ以外の作付けは避けるラッソー乳剤(h15)、クロロIPC(h23)アージラン乳剤(h18)ナブ乳剤(h1) *広葉雑草には効果ない雑草発生前播種直後播種~子葉展開期までイネ科雑草生育期○ 害虫防除薬剤例(原則、収穫7日前までの薬剤例)播種前・土壌混和:ネマキック粒剤・ラグビーMC粒剤(i1B)生育初期・株元散布:ガードベイトA(i3A)ディアナSC・スピノエース顆粒水和剤(i5)、パダンSG水溶剤(i14)、アファーム乳剤・アニキ乳剤(i6)、カスケード乳剤(i15)ファインセーブ(アベンジャー)フロアブル(i34) 14日間まで播種時・混和:スタークル(アルバリン)粒剤・ダントツ粒剤・アクタラ粒剤5・アドマイヤー1粒剤(i4A)茎葉散布:スタークル(アルバリン)顆粒水溶剤・ダントツ水溶剤・アクタラ顆粒水溶剤・アドマイヤー顆粒水和剤(i4A)*モスピラン顆粒水溶剤(i4A) 14日前までウララDF(i29)、トランスフォームフロアブル(i4C)、アグロスリン乳剤(i3A)*アディオン乳剤(i3A)・モベントフロアブル(i23) 14日前までヨーバルフロアブル・プレバソンフロアブル5(i28)、アクセルフロアブル(i22B)、マトリックフロアブル(i18) *株元潅注:ベリマークSC(i28)*組み合わせ薬剤:プレオフロアブル(iUN)*多発時混用:サブリナフロアブル・エコマスターBT等BT剤(i11A)播種前・土壌混和:ダイアジノン粒剤5・カルホス粉剤・微粒剤F(i1B)、フォース粒剤(i3A)有害センチュウタネバエネキリムシシロオビノメイガ・ハスモンヨトウ等チョウ目害虫アザミウマアブラムシ 4.収 穫 5.病害虫・雑草防除③ ずらし播き:10月上旬までは1週間おき。 10月中旬以降は3日おきを基準。 ④ 被 覆:出芽揃いまで、保湿と防虫・気象災害軽減対策を兼ね、防虫ネットや不織布をべた掛け。 低温期は、ベタ掛けとトンネル被覆の組み合わせ。       高温期は、発芽揃い期までは黒寒冷紗や「ネオシェード清冷」・「ランウンドクール」等の遮光・遮熱資材で被覆。 ⑤ 潅 水:播種前、十分に潅水又は降雨後播種。 播種後~発芽揃いまでは潅水。               立ち枯れ病軽減するため、本葉4枚(播種2週間後頃)までは過湿にしない。              草丈10㎝(播種3週間後頃)以降は、充実させるため潅水を控える。   (2) 間引き・追肥・1回目:子葉展開時(播種5日後頃、省略可能)。 ・2回目:本葉2~3枚(播種2週間後)頃、1本に間引く。 ・追 肥:根腐れ等生育不良の場合、「メリット黄」等の液肥を追肥又は葉面散布(農薬との混用可)する。   (3) 低温・高温や乾燥等被害軽減 被害が想定される前に散布すると、体内浸透圧を高め、被害軽減が期待できる。 散布後、2~3週間効果が持続する。  資材例:グリシンベタイン(商品例:サカタ液肥GB、グリーンステム)、トレハロース(商品例:タキイトレエース)。① 草 丈:22㎝程度の頃から順次収穫。 出荷規格は22~31㎝。 直売の場合は、やや大きめが好まれる傾向。 ② 収穫方法:鎌等で根を切り収穫。 連作障害を考慮した場合、株ごと抜き取り、根を畑に残さない方が望ましい。 ③ 収穫時間帯:夕方収穫が望ましい。 栄養価(糖分やビタミンC)が高く、えぐみ成分の硝酸が少ない。 シュウ酸は外葉に多く、葉身より葉柄に多く含まれている傾向がある。 ④ 出荷調製:1束300g程度、または数株袋詰め。 仕上げ洗いは、必ず流水・水道水。 仕上げの溜め水洗いは厳禁。 別表の薬剤例を参考にして適期防除に努める。 ・病 害:苗立枯れ、高温期の萎凋病と低温期のべと病。 発病すると治療が困難なため、予防を基本とする。 作付け前の未熟有機物の分解は、予防効果が高い。 ・べと病:べと病レース1~20全てに抵抗性の品種が育成されている。 菌のレースは常に変化し、感染・発病する危険性が高い。 低温期の作期では、生育初中期にヨネポン水和剤(fM1)等で予防は必須。 多発生が懸念される気象条件が続くときは、ジャストフィットフロアブル(f43+f40)等治療効果が高い薬剤を早めに散布する。 ・害 虫:家畜ふん堆肥等有機物を施用した場合、タネバエやケナガコナダニ対策に努める。         ベタ掛け等の被覆資材は害虫予防効果が高いが、適宜・適期防除に努める。 ・雑 草:作付けまでの期間に余裕がある場合、作付け前の石灰窒素処理は効果的。 ○ ケナガコナダニ・被害時期:春3~6月と秋9~11月、特に施設栽培での被害増加傾向。 ・主な要因:①未熟有機物の施用、 ②コケ等藻類のすき込み、 ③土壌乾燥。 ・主な対策:①作付け前有機物分解促進(石灰窒素・酵素でくさ~る等)、 ②適時潅水、 ③薬剤防除。 ・薬剤散布のポイント:ケナガコナダニがホウレンソウに移動を始める2葉期頃(播種10日後頃)と4~6葉期頃(播種20日後頃)の2回散布。 被害が確認できる8葉期以降、防除は困難。 3

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