○ 作型 (播種期別) 栽培暦8月9月10月11月12月1月2月3月4月5月7月6月○ 秋播きを中心とした播種期別主な品種例(種子選択の目安)作期(播種期)主な品種(メーカー名)秋・春播き兼用ハイドン・ドンキー(サカタ)、スーパーヴィジョン(トキタ)、福兵衛・徳兵衛(タキイ)、アステアブラック(朝日)、黒虎(ナント) *萎凋病に強い:ミラージュ(サカタ)、ルーカス(住化)秋~春播きクロノス・スーパーセーブ(サカタ)、スナイパー・ハンター(カネコ)、エクストリーム(トキタ)、グリーンアップ(武蔵野)、雷電13・若鷹(ナント)、トライ(タキイ)春~夏播き*晩抽性*萎凋病に強い:ジャスティス(サカタ)、ディ-プサマー(武蔵野)、晩抽クロスオーバー(トキタ)、晩抽サンホープ(カネコ)、ウルトラスター(朝日)夏~秋播き*萎凋病に強い:進撃の夏(ナント)、タフスカイ(タキイ)、ピクシー(渡辺農事)秋~冬播きゴードン・ピンドン・アグレッシブ(サカタ)、スパイダーZ・スパイダーデューク(トキタ)、ブレード10(武蔵野)、伸兵衛(タキイ)、スタンドアップ13・秋冬の巨人(ナント)、サムライ(渡辺農事)パレード(サカタ)、グリーンホープ(カネコ)秋播き:日本ほうれん草(各社)・まほろば(サカタ)・次郎丸(各社)、秋~冬播き:冬ごのみ(タキイ)、夏播き:おかめ(タキイ)、晩夏~秋播き:豊葉ほうれん草(サカタ・トーホク)ディンプル(サカタ)、早生サラダほうれん草(トキタ)、サラダほうれん草(サカタ・トーホク)早生サラダあかり(タキイ)、赤茎ほうれん草(トーホク)、赤茎ミンスター(中原)ほぼ周年日本型サラダ向き赤軸ホウレンソウ(注) 主観的な区分。 地域・土壌や天候により違う。 大半の品種は、注文になります。肥料・資材スーパーコンポ(濃縮堆肥)エコレット808(8-10-8)合 計施用量(製品量)窒素燐酸加里石灰0.30.30.310 ㎏1.72.11.21.21.7成 分 量合 計1.71.7エコレット055(10-5-5)1.70.90.917 ㎏ーどかいスーパー21(総合土壌改良材)ー0.8ー10 ㎏( 2 )( 2 )0.118 ㎏0.11.41.8ー1.4ーー0.30.30.9苦土○ 秋播き栽培の施肥(県基準:17-10-17)例( 単位 ㎏/a )省力例カリ過剰 土壌向け合 計1.73.6タイニ(苦土石灰)ーーー10 ㎏3.4牛ふん堆肥0.21.51.5100 ㎏2.15.51.50.72.22.5ほうれん草配合(11-15-7)1.52.11.014 ㎏ーー慣 行(注) 冬播きトンネル栽培と夏播き栽培の場合、元肥を20%、春播き栽培は10%程度減らす。播種収穫播種収穫< 春播き・初期ベタ掛け >< 秋播き・後半ベタ掛け >播種収穫播種収穫播種収穫播種収穫収穫< 夏播き・雨よけ >播種収穫播種収穫< 冬播き・トンネル > 2.畑の準備 3.栽培概要ホウレンソウの栽培今月の【野菜】営農技術顧問山田 良雄1 新年明けましておめでとうございます。 昨年は1年間我慢して読んで頂き感謝いたします。 様々な品目と多様な作型・栽培様式が有る中、全てに応えることは出来ませんが、少しでも参考になればと思っております。 今回は、冬野菜の代表格の1つホウレンソウについてです。 年間を通じて需要が高く、栄養価も豊富な品目ですが、栽培は大変難しい面もあります。 最近有望な品種が多く出ていますので、チャレンジしてください。 ① 土壌診断と石灰・カリ過剰にしない施肥設計。 ② 作付け前の畑の排水対策と残渣処理(腐熟)。 ③ リレー出荷、品種とベタ掛け等の資材を組み合わせる。 ④ 低温期のべと病、高温期の萎凋病、抵抗性を過信せず予防的散布は必須。 ⑤ 品質保持と衛生管理を徹底する。 ⑥ 無理をしない作付け計画と作業スケジュール。 ① 排水対策:圃場周囲に深さ30㎝程度の明渠を掘る。 水はけの悪い畑では、15㎝程度の高畦栽培とする。 ② 土づくり:有害センチュウやべと病菌は、土壌中の有機物を住処としている。 作付け前に、前作残渣を十分分解(腐熟)させ、農薬の効果を発揮させる。 主な分解促進資材は、石灰窒素や「酵素でくさ~る」。 ③ 雑草事前防除:作付1ヶ月程度前、石灰窒素を1a当たり4㎏程度散布、耕耘・潅水又は降雨。 処理後1ヶ月以内の場合、後作にチッソ成分が残るため、元肥チッソを50%程度減らす。 ④ 土壌pH・養分:土壌診断に基づくpH調整・養分バランスを整える。 ⑤ 施 肥:表を参考にする。 最近、高pH・高リン酸・カリの 畑が増加傾向にある。 家畜ふん堆肥には、石灰、リン酸やカリ成分が多く含まれているため、施用する場合、pHが低すぎなければ石灰施用を少なく、リン酸やカリ成分の少ない化成肥料を施用する。 (1) 播 種① 栽植密度:80~210㎝ベット・条間15~20㎝。 株間3~5㎝。 低温期は狭く、高温期は広くする。 高温期等、栽植密度を高くする場合、通風を良くするため条間を広くすると効果的。 ② 播 種:株間2~3㎝スジ播き。 1㍍当たり50~100粒程度。 覆土1㎝程度。 コート(ペレット)種子やシーダーテープの場合、1粒播きとし、間引き省略可能。 1㍍当たり、株間3㎝で33粒、5㎝で20粒。 1.栽培のポイント2
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