*3JA横浜は今年5月、市内で行われたイベントで国消国産をPR国消国産の取り組みでは、国民全体で国産の農畜産物を買い支え、食べ支えることが重要なポイント。しかし、理解を深めるための取り組みはまだ道半ば。令和5年に農林水産省が実施した「食生活・ライフスタイル調査」によると、食に関して重視していることとして、「同じような商品であればできるだけ価格が安いこと」を挙げた人が4割強で最も多く、「できるだけ日本産の商品であること」を挙げた人は3割にとどまりました。日本の農畜産物はこれまで、他の商品と比べて価格が抑えられてきました。「物価の優等生」と呼ばれてきた卵のように、何十年も同じ価格帯で売られてきたものもあります。しかし、それもすでに限界。日本の「食」と「農」を支えていくためには、国民全体で意識を変えていくことが求められます。異常気象や国際紛争、それに円安などの影響で、農業生産に欠かせない、肥料・飼料・燃料などが、かつてない高騰を続けています。昨今、米をはじめ農畜産物の値上げの動きも見られますが、生産コストの上昇に追いついていないのが現状です。農家は赤字にあえぎ、全国で廃業も相次いでいます。「国消国産」の前提となる日本農業がその屋台骨を脅かされているのです。生産コストに見合った収入の確保は、農家の意欲に直結します。それは日本の農業が持続可能であるための必須条件です。適正な価格で国産農畜産物を選び、食べて、応援する。国民への幅広い理解浸透が、子どもたちの未来に日本の「食」をつなぎます。特集・国消国産 PartⅡ「国消国産」の理念は国民に浸透するか?安価供給はもう限界! 適正価格への理解浸透を! 価格がコストに追いつかない情報発信も、国民の理解には道半ばJAグループが提唱する「国消国産」。JAグループサポーターの林修さんやアイドルグループ・乃木坂46の後押しも受けながら、イベントやメディア等を通じて情報発信を重ね、国民の理解浸透を目指しています。
元のページ ../index.html#3