JA横浜_AgriぷらすVOL.40
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3攪拌作業をする角田さん出荷に向けて小松菜を束ねる(左から)長男の加藤竜平さん、父の信之さん、之弘さん 都筑区折本町の加藤之弘さんは、親子3代で同区の農業専用地区内にある1ヘクタールの畑で、年30品目を手掛けています。主力の小松菜は、場所を変えながら周年で栽培。品種は春から秋は「いなむら」、冬は低温伸長性のある「さくらぎ」「はまつづき」をリレーして地元量販店や学校給食、JA横浜「ハマッ子」直売所メルカートきた店に出荷しています。 シーズン前には必ず土壌診断を受け、管理する畑ごとに施肥量を計算して不足分を補います。夏場にはソルゴーを植えて緑肥としてすき込むことで保水性を良くし、微生物が住みやすい環境を作る工夫も。加藤さんは「ここ数年の異常気象で、生産者は臨機応変な対応が求められている。今後も高品質なものを作るために努力を続けなければいけない」と意気込みます。 昭和62年に組合が結成されて以来、配合する素材を変えるなど改良を重ね、年月をかけて効果的で使いやすい堆肥に仕上げてきました。組合長の角田昇さんは「自分たちで作り上げた堆肥だけに、地元の土にもよくなじんでいる。これからも良質な野菜作りの下支えとして活用していきたい」と話します。  良質な小松菜作りを支えているのが、同区内で作られている堆肥です。加藤さんも所属する地元農家12戸で組織する折本地区有機肥料生産利用組合では、市内の馬術練習場から提供を受けた馬糞や植木の剪定枝を配合して堆肥を作っています。攪拌作業は農家自らが当番制で行い、年間を通じた生産量は約30トン。完熟させたものが、元肥として使われています。生産者の努力  〜栽培のこと〜おいしさの秘密   〜堆肥作り〜\鮮度・品質にこだわる/\鮮度・品質にこだわる/横浜産小松菜を知ろう横浜産小松菜を知ろう

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