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はつらつ6さまざまな分野で活躍する  泉区和泉町清水 幸男さん泉区で400年続くといわれる「相模凧」が5月5日、同区和泉町の天王森公園付近の水田の上空を舞いました。相模凧は、子どもの健やかな成長と米の豊作を願い、端午の節句に正方形の大凧を揚げる伝統文化。区民の有志からなる「相模凧いずみ保存会」は伝統を後世に伝えようと会員8人で活動しており、清水幸男さんは5代目会長を務めます。凧のサイズはさまざまですが、この日登場したのは約3m四方の大きなもの。「ビューン」という独特のうなりを響かせます。骨組みの竹は区内の農家から譲り受け、半年ほど乾燥させて使用。プラスチックフィルムをサンドした障子紙に、プロジェクターで武者絵や干支の絵などを投影し、ポスターカラーで描きます。 昔は端午の節句に向けて、農家では凧を作ることが習わしでした。清水さんも小さい頃から手伝っていたといいます。近年は継承者の不足や揚げる場所の確保といった課題を抱えながらも、「先代が残してきたものを守り、今の子どもたちに伝えたい」と清水さん。区内の小学校で凧作りの指導もしています。JAとのつながりも深く、和泉支店には勇壮な相模凧が2つ展示されています。

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