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5牛肉を加熱すると、牛肉特有の香りが感じられますが、和牛肉はこれにコクのある脂っぽい香り「和牛香」が加わります。これは輸入牛にはありません。「和牛香」は、ココナツやモモに似た香りです。牛肉の筋肉組織には、ミオグロビンという物質があり、濃く黒ずんだ赤褐色をしています。これは、牛肉本来の色です。ミオグロビンは空気に触れると鮮紅色に変化します。買ったばかりの牛肉なのに、肉の重なった部分が黒ずんで見えることがありますが、この物質が原因ですので、品質に問題はありません。和牛には、必須アミノ酸のトリプトファンが多く含まれていて、脳内の神経伝達物質のセロトニンを作り出します。セロトニンが不足すると、うつ病や認知症の原因となります。和牛をおいしく食べることが、認知症予防につながります。牛乳に含まれる乳糖には、便秘を改善する働きがあります。人の腸内には約1,000種類、100兆個の細菌が生息し、腸内フローラを形成しています。腸内細菌のうち、悪玉菌を抑え込み、善玉菌を増やすことが便秘の解消や整腸作用につながります。乳糖には、善玉菌に優位な腸内環境を作る効果があります。和牛と輸入牛を区別するポイントは“香り”牛肉が黒ずんで見えるのはなぜ?和牛は認知症予防に効果的牛乳で腸内環境を整えよう\知って得する/牛にまつわる豆知識

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