3JA横浜肉牛部の部長を務める平本政和さんは、肉牛の飼育に携わっておよそ50年。現在は、息子の洋右さんと共に、常時100頭ほどの牛を育てています。良質な牛肉を生産するためのこだわりを聞きました。子牛の健康管理がポイント平本さんは飼育管理の中でも、「子牛の世話には特に気を遣っている」といいます。子牛は風邪などの病気にかかりやすいため、こまめに健康状態を確認しています。暑さにも弱いことから、夏場は牛舎に設置した扇風機10台を24時間フル稼働させることも。「■の牧草をしっかり食べて、大きくなるのは子牛の仕事。その環境を整えてあげるのが、私たちの役目なんだよ」と話します。大きく成長してからは、ストレス管理も重要です。ストレスがかかると、肉の色味が悪くなってしまうとか。「活発だったり、おとなしかったり、牛の性格もさまざま。気の弱い子は■を食べられなくなることもあるので、どの牛もストレスなく過ごせるように気を配っている」と平本さん。JA横浜は昨年度から、市内の畜産農家を巡回し、赤外線サーモグラフィーによる温度測定を行っています。これは、畜舎の環境整備に向けた支援が目的です。JA営農インストラクターが牛舎の入り口や内部、牛の体温などを測定。この結果を基に、営農技術顧問は理想的な飼育環境に近づけるためのアドバイスを各農家に送っています。赤外線サーモグラフィーで子牛の体温を測定毎日、牛の様子をしっかりと観察しながら、より良い飼育環境を保つことで、良質な牛肉を生産しています。JA横浜肉牛部部長 平本政和さん<生産者に聞く> 肉牛飼育のこだわりJAも飼育環境の整備をサポート
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