Agri横浜8月号 vol.197
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加藤さんが就農したのは、今からいたが、就職先は「いずれ就農したら役に立つだろう」と、選んでいた。最初に勤めたのは大手自動車メーカー。自分で農業用機械の修理をできるよう、知識や技術を身に付けた。その後は、販売の会話力を習得するため、電気量販店で働いていた。「就農はまだまだ先の話」と思っていたが、当時60代だった父が体調を崩した。これをきっかけに、急きょ就農を決意。これまで農業の経験は無かったが、父の持つノウハウを学びながら農家としての道を歩み始めた。父の代まで、野菜は全て市場に出荷していたが、市場価格の低迷や運搬に時間がかかることから、販路を直売出荷へ切り替えた。きっかけは、JA新治支店で開かれる朝市。当時の出荷者から「野菜を出してみないか」と声が掛かり、参加するようになった。市場とは違い、ある程度は自分で値を決められること、畑で収穫した野菜をより新鮮なまま消費者へ提供できることが魅力だった。市場出荷を止めてからは、JA「ハマッ子」直売所中里店に出荷を開始。現在は、四季菜館にも出荷している。加藤さんは約80㌃の畑で、年間の売れ筋はトウモロコシ。他の野菜より栽培面積を広く取り、6月中旬から8月中旬まで出荷している。「定番野菜は、他の出荷者と荷が重なっても売れるけれど、人によっては、得意とする品目もある。そこには入り込まないようにしている」夏場の中里店は、トマトやナス、キュウリなどが所狭しと並ぶ。目を就農見据えて会社勤め加藤克己さん(44) 緑区新治町販路を直売へ切り替え売れ筋はトウモロコシ15品目ほどの野菜を生産する。一番17年ほど前。元々は、会社勤めに出て陳列棚へ丁寧に品を並べる JR横浜線「中山駅」にほど近い緑区新治町は、ここ10年ほどで宅地化が進む中でも、里山風景が残された地域。この地で野菜を生産する加藤克己さんは、「自分の食べたい野菜」「間違いなく売れる野菜」を育て、「ハマッ子」直売所へ出荷。他の生産者が出荷する品目とのバランスを取りながら、生産者数の少ない野菜を見極めている。売れ筋はトウモロコシ。毎朝収穫したものを消費者へ届けている。毎週日曜日には、JA新治支店で開かれる朝市にも参加し、地域の農業・農産物をPRしている。売れ筋見極め全量を直売夏の主力は朝どりトウモロコシ

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