JA横浜_Agri横浜Vol.273
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ベツ部会に所属する77戸の農家が、春と秋の2シーズンにわたり栽培に当たる。市場に近いゆえ鮮度は抜群。品質や規格の厳しい基準をクリアしただ。就農わずか3年目ながら、家業の安定経営に取り組み、新たな品目の栽培にも挑戦する。かながわブランドに登録されている「横浜キャベツ」。JA横浜共販キャ逸品は、市場での評価も高い。安西竜樹さんは、部会でも指折りの若手あやね と、見渡す限りのキャベツ畑が広がる。10月下旬、秋の深まりとともに収穫が始まった。玉に手をかければ、ズシリと伝わる重みで取り頃が分かるという。栽培品種は「しずはま1号」。葉が柔らかく、食味の良さで消費者からも好評だ。枯らしてしまったが、今年は遮光カーテンで覆ってストレスを減らし、何とか乗り切った」と安西さん。草取りの時など、生育状況の観察にも気を配るようになり、収穫のタイミングを逃すことも減ったと、就農3年目の成果を語る。相鉄・いずみ野駅から西に向かう作業は朝7時から。大きく育った「去年は猛暑と乾燥で苗の一部を収穫したキャベツは10㌔を目安にその場で箱に詰め、この日は70ケースをJAみなみ野菜集出荷施設に運んだ。出荷のピークは11月、多い日は200ケースに及ぶ。12月からは品種を「彩音」にリレーして年末まで。1シーズンの出荷量は3000ケースに上るという。安西さんは中学生の時、父・正樹さんを病で失った。祖父・輝男さんもその3年後に他界。残された2㌶に及ぶ耕地の経営と管理は、母・淑美さんと祖母・チヨ子さんが負うことになった。土づくりには欠かせない堆肥を畑に施す作業も、女性には負担が大きかった。敬遠するうちに畑の地力が落ち、キャベツのサイズもそろわなくなった。収穫では、規格に合った玉をそろえるのも一苦労。広大な畑の家業の再起かけ就農シーズンで3000ケース泉区和泉町安西 竜樹さん(25)キャベツを軸に品目を拡大若い発想であくなき挑戦濱 農浪 漫

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