JA横浜_Agri横浜Vol.261
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ちょうからいがたそくからいブロッコリーは地中海沿岸が原産のケールから発達したアブラナ科の植物で、イタリアで改良されヨーロッパに広がりました。明治時代に日本に渡来。昭和30年代後半から各地で栽培されるようになり、現在は北海道、埼玉、長野、愛知、香川県などが主産地として知られています。横浜市内の栽培状況は、令和2年の農林業センサスによると、販売を目的とした作付面積は56㌶、農業経営体数は632に及びます。スーパーでは周年で販売されていますが、市内産は7〜8月にかけて種まき・育苗を行い、9月に定植、11月ごろから収穫が始まる「夏まき・秋冬どり栽培」が主流です。近年では、一般的なブロッコリー(頂花蕾型)の他に、スティック状の側花蕾が次々と伸びる「茎ブロッコリー」やアントシアニンを含んだ「紫ブロッコリー」など、珍しい品種も登場しています。ブロッコリーってどんな野菜?傾向です。総務省の家計調査(2人以上の世帯)の品目別都道府県庁所在市および政令指定都市ランキングによると、令和3〜5年の平均購入数量は横浜市が全国1位という結果が出ています。今話題のブロッコリーについて、魅力や特徴、お薦めレシピなどを紹介します。*指定野菜とは:全国的に流通し、特に消費量が多く重要なものとして国が指定している野菜のこと。ブロッコリーの栽培暦 令和8年度から「指定野菜(*)」に追加されるブロッコリー。生産者だけでなく、食品業界や消費者からの関心も高まっています。令和4年度時点で国産品の出荷量は10年前に比べて約3割増。栄養価の高さや簡単に調理できることに加え、近年の「筋トレ」ブームによって鶏肉と合わせた栄養補給源として注目され、消費量も増加特集特集生産量・消費量右肩上がり⤴注目集まる「ブロッコリー」

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