JA横浜_Agri横浜Vol.261
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土や緑とふれあう暮らし緑の情報箱せんてい樹  種カキウメブルーベリーウンシュウミカン樹間間隔5m×5m8m×8m(永久樹)ハイブッシュ:1〜1.5m×2mラビットアイ:2.5〜3.6m×2m極早生:3m×3m早生・普通:3.5〜4.5m×3.5〜4.5m別表2:化学性(土壌の適正酸度(pH)について)イチジクブドウ、アンズナシ、カキ、キウイフルーツ、ユズウメ、リンゴモモ、オウトウ、ミカンクリブルーベリー樹  種*神奈川県作物別施肥基準(R1.5)から適正酸度(pH)10a当たり本数40本16本――111本44〜71本6.5〜7.06.0〜7.06.0〜6.55.5〜6.55.5〜6.05.0〜6.04.5〜5.5技術顧問 青木 隆日当たりが良く、水はけのよい場所を選んでください。また、なるべく強風が当たらない場所を選び、特にかんきつ類は霜だまりなど寒さの害を受けやすい場所は避けてください。植え付ける間隔の目安は別表1に示していますが、成木になると大木になりやすい樹種は、目安にとらわれず十分な植え付け間隔を取ってください。別表1:主な果樹の樹間間隔土づくりについて果樹などの永年性作物は、一度植え付けると下層の土壌改良が難しくなりますので、可能ならば植え付けの2〜3カ月くらい前に土壌の化学性・物理性などを改良します。化学性はそれぞれの作物の基準に従って改良します。特に土壌の酸度を示すpH(別表2参照)が果樹では重要で、多くの作物で弱酸性です。基準より低い場合は石灰性資材などを使用します。ただし、ブルーベリーはpH4.5〜5といった酸性土壌が適応しますので、植え付け時には酸度未調整のピートモスを施用します。また、樹体の生育に最も影響するのは水はけなどの物理性のため、不良な場合は対策を行ってください。植え穴について植え穴はできるだけ早く準備し、定植1カ月前までには完了しておきましょう。根は果樹でも非常に重要な器官で、できるだけ深く・広く張らせたいので、植え穴は今後、根が伸びる範囲を想定して掘ってください。また、植え付けた後に樹の真下の土壌改良は困難なため、可能であれば苗木1本当たり直径1〜1.5m、深さ50〜70cm程度の大きさを掘ってください。植え付けの準備植え付ける場所について実際の植え付けについて苗木が手に入ったら、半日〜1日程度水に漬けて吸水させます。植え付け時は土壌に湿り気があり、風のない曇天の日が理想で、根を乾かさないことが大切です。巻き根や太根の折損部は剪定ばさみで切り返しましょう。埋め戻す際、植え穴の下層には完熟堆肥などの有機物やリン酸肥料などを入れると良いでしょう。また、排水不良の場合は暗きょ排水対策を優先し、土壌改良資材をよく混和してください。その上に苗木の根を広げて置きます。根の間に表土果樹の苗木の植え付けは、落葉果樹では葉が落ちた休眠期の11月から3月ごろに行います。ただし、寒害を受ける可能性があるので、1、2月の厳冬期は避けましょう。ミカンなどの常緑果樹は3月から4月上旬が良いです。植え替えなどもそれに準じて行うようにしましょう。果樹苗木の植え付けについて

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