JA横浜_Agri横浜 VOL.249
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食農教育で地域交流上下左させないための一策だ。め、本日は梨の品ぞろえが少なめです」「ブドウは各品種とも豊富に取りそろえています」Rするのは息子の妻・和美さんだ。販売期間中はその日の品ぞろえから完売まで、画像も添えて最新の情報をアップする。前の社交性を発揮して、客とのコミュニケーションを欠かさない。「完熟した果実ですので日持ちはしません。お早目に召し上がってください」「小ぶりのため『浜なし』と表示できない規格外品ですが、味は変わりません」。時間の許す限り、一人一人に声を掛ける。「納得して買ってもらいたいですから」。人の心をつかむ。味を覚え、毎年訪れるリピーターも多い。近隣の小学校の食農教育にも協力を惜しまない。和美さんが学校に出向き、自ら編集したパワーポイント「今は幸水と豊水の端境期のた園主が丹精した果実をこうしてP和美さんは直売の店頭でも持ち消費者目線に立った誠実な応対が園では圃場見学の受け入れなど、を使って講演することも。そんな縁で今年、和美さんの橋渡しにより近くの市立上郷小学校4年生の児童が、横浜市庁舎の商業施設内にある飲食店「TSUBAKI食堂」が企画する「横浜食育18区丼」の栄区版メニューを考案することになった。森果樹園の納入先である同店は、地産地消を看板に横浜産農畜産物の魅力発信に力を入れる。「横浜食育18区丼」は行政区ごとの特徴や産品を取り入れた、月単位で限定販売する目玉商品だ。これまでも各区の小学校とのコラボによるメニューを提供してきた。メニュー考案に向け、子どもたちは栄区の魅力を見つけて反映させようと町のことを調べ、区長にも来校してもらい話を聞いた。地元産の食材から考えられるレシピをみんなで話し合った。一連の取り組みを通じて地元への関心が高まり、自分たちが住む町が一層好きになったともいう。児童の提案は8月、2種類のメニューとして商品化。好評を得た。梨やブドウの生産・販売にとどまらず、その土壌に根差して地域との関わりを深め、交流の輪を広げる森果樹園。大きく伸ばした枝には、新たな果実が着きはじめた。左下左左下右妻・孝子さんとともにブドウの販売準備商品を説明する和美さん㊨。双子の息子も販売を手伝う小学生が考えたレシピはTSUBAKI食堂に展示されたブドウを盛り込んだ栄区版メニューの一つパワーポイントを使って食農授業

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