JA横浜 Agri横浜 Vol.237
5/12

野菜栽培に取り組むに当たり、品目は生徒の希望も踏まえて野菜部員とJA、高校で検討しました。種まきの時期や育てやすさを勘案し、トウモロコシ、エダマメ、サツマイモの3品目に決定。髙橋支部長が畑を提供し、種や資材はJAが用意しました。4月には、トウモロコシとエダマメの種まき・定植を実施。トウモロコシは、廣瀬豊さんが種のまき方や注意点を説明。生徒たちは、種を入れる穴の深さや、かぶせる土の量を確認しながら作業を進めました。エダマメは吉川さんが指導役に。吉川さんは、種と苗の生育の違いを確認できるようにと、自宅で育てた苗を提供しました。種まき後は、鳥の食害を防ぐため被覆資材で畝を覆い、くわを使った土寄せにも挑戦しました。髙橋支部長は「くわの重さを利用して土をすくって」とアドバイス。ほとんどの生徒が初めて扱うくわに苦戦していましたが、「上手だね。やったことあるの?」と農家も驚くほどのセンスを見せる生徒もいました。収穫までの間、生育状況の確認や除草作業も実施。6月に畑を訪れた際は、トウモロコシとエダマメの生育の速さに驚く姿も見られました。収穫した作物は、学校に持ち帰り校内の希望者に配布した他、地産地消プロジェクトと連携した活用方法を検討しました。令和4年3月・7月各個別プロジェクトの経過や成果について、3月に校内での中間発表、7月には大和市大和南の大和市文化創造拠点シリウス芸術文化ホールで探求学習成果発表会を行いました。横浜農業応援プロジェクトのメンバーは、野菜栽培時の気づきや校内での地元野菜の魅力発信への取り組み、地域の消費者に向けた野菜のPR案などを発表。講評では、筑波大学の唐木清志教授が「教科書からではなく、人から学んだことは忘れない。このプロジェクトはSDGsの中でも重要な要素。この学びを今後、社会や自分のために役立ててほしい」と呼び掛けました。て、横浜市役所アトリウムで「瀬谷西SDGsフェスティバル」を開催し、各プロジェクトの取り組みを発表。同所で開いた「せやにしマルシェ」では、JA移動販売車での野菜販売や、生徒が考案した商品の販売を行い、学習成果を披露しました。令和4年4月〜10月農作業に挑戦学習成果を発表JAが作成した動画を使って中間成果を発表  吉川さん㊨がエダマメの定植方法上を説明  生徒が収穫したエダマメ。出来は上々左下  除草作業後に髙橋支部長が育てた右下ジャガイモの収穫を体験地元野菜のPR方法を発表くわを使って土寄せに挑戦。「センスあるね!」と農家も驚き11月には、学びの集大成とし

元のページ  ../index.html#5

このブックを見る