JA横浜 Agri横浜 Vol.237
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農家から野菜作り学ぶとういみ くぼたみなおのだときまなふくしまなおふさゆいひなまつもとひ ま りのぶやすほりうちゆうりくうらきらSEYANISHISDGsProjectは、約300人の生徒が16のグループに分かれ、環境保全や福祉活動、食品ロス対策、地産地消の推進といった個別の学習テーマを設定。市内の企業や団体、飲食店と連携し、イベントの企画や地域の課題解決、商品開発などに取り組む仕組みです。「横浜農業応援プロジェクト」は、瀬谷区の農業を見て、農家の話を聞き、生徒自身が野菜を育て、地元野菜を消費者に届けるという一連の体験を通じ、横浜農業を学び、応援することが目的です。メンバーは、伊藤愛美さん、福島直輝さん、堀内悠さん、小野房結さん、雛田陸斗さん、松本陽茉莉さん、三浦煌菜さん、久保田修康さんの8人。農家との触れ合いや農作業体験で得た知識を生かし、「地元野菜の魅力を広げるために、自分たちに何ができるのか」を模索しました。令和3年11月生徒たちはまず、瀬谷区内で生産される野菜を知るため、「ハマッ子」直売所瀬谷店を訪問。キャベツやダイコンといったなじみ深い品から、地元では「まゆ玉」の愛称で知られる大玉の落花生、スーパーではあまり見かけないカリフラワーの一種ロマネスコなどが並ぶ店内を見て、「学校の近くに畑があることは知っていたが、初めて見る野菜も作られていることに驚いた。直売所ならではの光景だと感じた」と興味を示していました。瀬谷支店の会議室では、横浜農業総合対策室(現営農支援課)の森達也次長が市内農業の特徴や生産量の多い野菜、直売所の利点、JAのSDGsの取り組みについて講演。「直売所に並ぶ品物は、農家が丹精して育てたものばかり。ぜひ、皆さんのアイデアで地元野菜の素晴らしさを広めてほしい」と話しました。生徒たちに地元の農業をより深く知ってもらうため、瀬谷区内の農家から話を聞く機会も設けました。JA野菜部瀬谷支部の役員6人が協力し、生徒から事前に寄せられた質問を基に、農家としての思いを伝えました。「野菜を育てる上で大切なことは何か」との質問に対しては、品質の良い品物を作るため、種をまいてから収穫まで管理を徹底すること、日頃から生育状況を観察して適切な害虫対策を行うことなどを挙げました。髙橋功支部長は「農業は自然相手の仕事。大切に育てた作物が天候不順でダメになってしまうこともある」と農家の苦労も伝えました。「栽培する野菜はどのように決めているのか」との質問に吉川淳さんは、「自分が好きな野菜、食べたい野菜を育てている。農家それぞれに得意分野がある。好きな野菜であれば、上手に育てられるようになるし、農業を楽しめる」と答えました。体験も含まれていることから、小川英雄さんは「私は、収穫よりも作付けの計画を立てているときが一番楽しい。皆さんには、これから育てる野菜について調プロジェクトには野菜の栽培べてもらい、どんな風に育つのかを想像しながら野菜作りを楽しんでほしい」と期待を寄せました。令和4年1月JA直売所を見学農家が講話横浜農業応援プロジェクトほ じょう  (後列左から)吉川淳さん、仙田誠さ上ん、廣瀬豊さん (前列左から)平本剛さん、髙橋功支部長、小川英雄さん  地元飲食店と商品開発に取り組む「地下産地消プロジェクト」のメンバーも参加した横浜瀬谷うどの圃場見学では、髙橋支部長㊨が軟白うどの栽培方法を説明小林秀行店長㊨が旬の野菜や人気商品について説明

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