ミラベジ栽培の仕組み①定植「ミラベジメニューは、お客さんの反応も上々でした」と陳麻婆豆腐の堀江店長②パネルをプールへ定植済みのパネルをプールに浮かべます。その後は、定期的に水を管理するだけ。水耕栽培なので、除草の手間もありません。話します。中華料理店「陳麻婆豆腐」では、クウシンサイの炒め物を販売。同店では通常メニューでもクウシンサイを使っていますが、日持ちしないため、ロスの多い野菜だといいます。今回、JAでは週2回に分けて少量ずつ納品しました。堀江昇店長は「茎が太くしっかりしていて、料理人も高く評価していた。小分けで納品してもらえるのも助かった。コンスタントに仕入れができれば、継続的に使っていきたい」と期待を寄せます。定植用のパネルは発泡スチロール製で、1枚のサイズは1㍍四方。1列に9個、合計81個の穴があり、ここに特殊苗を植え付けます。栽培作物は、リーフレタス、サニーレタス、葉ネギ、クウシンサイ、バジルの5品目から選択可能。リーフレタスとサニーレタスは、生長すると葉が横に広がるため、苗を千鳥格子状に配置(パネル1枚で41株)しますが、その他の作物は全ての穴を使って定植できます。ミラベジの特殊苗には、ゆっくりと時間をかけて溶け出す肥料が施されているため、井戸や水道から引いた「無肥料」の水で作物を育てられます。また、育苗の段階で病害虫防除が済ませてあります。防除に使った農薬は、苗の梱包資材に明記されています。連作障害の心配がなく、年間4作以上できるのも大きな特徴です。に1回を目安に入れ替え、プール内の水量調整と、藻の発生を予防します。特別な水温管理は不要ですが、常温(20℃程度)が基本となるため、真夏(8月)・真冬(12月〜3月中旬)の栽培は避けます。水温の維持については現在、遮光ネットなどの活用も検討中です。プールに張った水は、1週間パネルの穴に特殊苗をはめていきます。座ったままでも作業でき、体への負担が少ないのが魅力。パネルは軽く、定植後も簡単に持ち運びできるので、力仕事が苦手な人でも心配ありません。生長した株を抜き取り、ハサミで根を切り落とします。根張りが良く抜きにくい場合は、パネルの裏側から根を切って収穫します。根の部分は、土に埋めれば分解され、土壌の養分になります。定植に使う専用パネル定植から収穫まで管理ラクラク③収穫各品目の生育期間(目安)クウシンサイ・バジル 定植後 約3週間で収穫 *この2品目は、1度の定植で 3〜4回収穫が可能です。リーフレタス・サニーレタス 定植後 約1カ月で収穫葉ネギ 定植後 約1カ月半で収穫
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