JA横浜 vol.225
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茎葉の表面積が少ない分、霜や冷気に当たる面積も少ない。そのため、寒さの影響をあまり受けずに越冬できる。草丈が低いと、太陽光で温められた地表面の熱が伝わる。茎葉の表面積が多い分、霜や冷気に当たりやすく、寒さの影響を大きく受ける。草丈が高いと地表面からの熱が苗全体に伝わりにくい。霜で土が浮き上がらないように、土を押さえて苗をしっかり圧着させる。葉先を軽く引っ張っても抜けないくらいなら安心。生長点深植えしすぎ最適なライン葉身部葉梢部植え付ける深さは葉鞘部の半分ぐらいが適正。深植えは生長を妨げ、浅すぎると株が安定せず倒れやすくなる。定植苗の太さは6㎜程度まで。技術顧問森 東海雄ここを引っぱる土や緑とふれあう暮らし花芽をつけます。つまり、エンドウやソラマメが実をつけるには寒さが必要です。しかし、幼苗のころは耐寒性が高く氷点下でも枯れないものの、草丈が20㎝以上になると途端に寒さにやられてしまいます。【幼苗】【草丈が20㎝以上の苗】タマネギは、球に養分を蓄えさせるため花芽の形成を防ぐように管理しなければなりません。花芽ができるととう立ちし、種を作ろうとします。そうなると生殖成長冬になると降霜や低温のため、一部の冬野菜を除き収穫が難しくなります。また、花は霜柱で根株が持ち上がり、品質が悪くなります。越冬させて春から初夏に収穫する野菜の栽培が始まる代表的な野菜は、エンドウやソラマメ、タマネギなどがあります。冬越しのポイントでもある「適切な大きさで苗を越冬させる」ことを意識し、被覆資材を使用して適切な温度を保つよう心掛けましょう。 1.適切な大きさで苗を越冬させる理由冬を越す野菜の多くは、一定の寒さに当てることで3.防寒の資材(1)防虫ネット 保温、防風、防虫効果があり、1年中使える万能ネットです。掛けたまま水やりができ、防虫ネットのトンネルでに養分が使われてしまい、良い球はできません。タマネギは苗が大きくなるほど寒さを感受して花芽を作ろうとするので、とう立ちをする危険性が高くなります。*生殖成長…花芽を作り、花を咲かせ実を結んで種を      作ること。 栄養成長…植物が茎、葉、根などの栄養器官のみを      作ること。2.タマネギの苗の場合緑の情報箱冬越し野菜の防寒対策

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