JA横浜_Agri横浜Vol.272
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SNSでつなぐ農と地域の輪元の青果店に出荷する他、毎週金曜日の14時から17時にはハウス横の直売所で販売する。自宅直売所は新鮮な野菜を求め、開店前から行列ができる人気ぶり。色とりどりの品が並ぶ中、店内でひときわ目を引く場所には、ケーキやあられなどの加工品が置かれている。で何かできないか」と考えていた志村さん。4年前、次女のえりなさんが就農したことを機に、本格的に加工品製造に着手。元々、出荷準備や物置として使っていた作業小屋の一部を衛生管理を徹底した加工調理場に一新し、規格外品を使った加工品の販売も始めた。リー、イチジクなどを使い、常時4種類を販売する。保存料、香料、着色料は使わず、安全安心で素材本来のおいしさを楽しめるのが特徴。イチジクのケーキは、ラム酒に漬けて乾燥させた果実とジャムをふんだんに使った一品で人気も高い。月にはゆずこしょうも販売。日々「こんな加工品があったら便利」という視点で試作を重ね、来店客に試食をしてもらいながらラインアップを広「廃棄になってしまう野菜や果実ケーキには、小松菜やブルーベ焼き菓子の他、トマトピューレや11げている。地元農業の魅力を広く伝えるため、インスタグラムを活用したPRにも力を入れている。週2回ほどの発信で、直売のお薦め商品や旬野菜の簡単レシピ、農作業風景を発信。見つけてもらいやすいよう「#農業女子」などのハッシュタグやストーリーズ機能も積極的に使う。ひそかな人気は看板ヤギ・コナンくんの投稿だ。農園のアイドル的存在で、投稿を見て「会いに行きたい」と言うフォロワーも多い。「私が写真を撮るとブレてしまうが、撮影や編集は娘が担ってくれるので本当に心強い」と笑顔を見せる。主婦目線の情報発信が共感を呼び、来店客層はこれまで年配の常連客が中心だったが、若い主婦層や投稿を見て訪れる地域住民も増えている。横浜農業の魅力を幅広い世代、その次の世代に知ってもらい好きになってほしい|。「まずは『地元にこんな農産物があるんだ』『新鮮な野菜ってこんなにおいしいんだ』と思ってもらえたらうれしい」。これからも地元愛を胸に、歩みを進めていく。 右左上左下志村農園のインスタグラムはコチラ直売に向けて加工品の陳列作業看板ヤギのコナンくんが農園を温かく見守るインスタグラムはえりなさんが担当

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