JA横浜_Agri横浜Vol.260
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やるJAんマルシェともコラボじゃJAが取り組む「やるJAんマルシェ」の特徴は〝農家のもったいない〟が売り場に並ぶこと。2年前から市内のさまざまなイベントに出店し、市場やJA直売所に出荷できない規格外の野菜等を集めて販売しています。職員が店頭に立ち、見た目や形が悪くても新鮮で食味が良いことを消費者に直接伝え、市内産の農畜産物の消費拡大につなげています。地元産への関心が高い来店客が多く、評判も上々です。今年度は協同組合間連携を深めるため、4月に神奈川県漁連(写真㊧)、8月には生活協同組合ユーコープとも連携。漁連は加工で発生した端材を袋詰めにしたワカメやコンブの販売、ユーコープは野菜の摂取量を計測するベジチェックや、コープ商品のドレッシングを規格外野菜にかけて試食できるブースを設けるなど、強みを生かした相乗効果で、食を通じた地域の活性化を図ります。横浜市庁舎やJA本店にて、農福連携施策で生産した野菜を農福チーム自ら販売するなど、生産から販売まで一気通貫した農福連携に取り組んでいます。メンバーはこれまで買い物客に地元野菜の他、同施策の魅力を発信してきました。JAは今後も、同施策で手掛けた農産物を販売し、障がい者の社会参画に向けた取り組みを強化する他、施策の周知を図っていきます。 8月31日には、市庁舎で開かれたeスポーツ大会の会場で「やるJAんマルシェ」と「農福マルシェ」を合同で実施しました。職員と農福チームのメンバーで規格外野菜とJAのオリジナル商品の詰め合わせ30セットや農福連携で生産した野菜を販売。一度に多くの野菜を購入する方もいて注目度も高く、完売する人気ぶりでした。規格外野菜に特化したマルシェ「生産から販売」一気通貫した農福連携まぼろしの浜なしバームクーヘン「いとしのやるJAん横浜カレー」㊧「やるJAん横浜ひき肉カレー」幻の浜なしどら焼き「甘酢漬やるJAん横浜! ふぞろいらっきょう」 JAは昨年度から農福連携施策の運用を始めました。(株)農協観光と連携し、農家が抱える労働力不足などの課題解決を図るとともに、農業を通じた障がい者の社会参画に向けた持続可能な運用が目標。同施策は、同社が福祉事業所や特別支援学校の利用者に職業紹介をする他、企業に対し雇用の仲介を行います。各企業に就職した障がい者は作業委託に基づき、JA施設内にある「農福ポート」に出勤。サポーターを含む4人1チームで、JAを通じて依頼のあった農家のもとに出向いて除草や収穫などの作業にあたっています。*一部を紹介します農福チームによる作業の様子 JAは今年3月、市のSDGs認証制度「Y―SDGs」の最上位認証を取得しました。702(令和6年3月時点)の認証事業者のうち、最上位認証事業者は1割ほど。JAはこれを契機に、企業価値のさらなる向上や新たな企業間連携の創出に取り組んでいます。 同制度は、市とヨコハマSDGsデザインセンターが連携し、SDGsの達成に向けて取り組む事業者を認証するもの。認証区分は、最上位、上位、標準の3つで環境、社会、ガバナンス、地域の4分野・30項目について評価されます。JAは2年前に上位認証を取得していますが、今年1月にランクアップを申請。市やJA全農かながわと連携した下水再生リンの肥料化に向けた取り組みや、規格外の市内産梨を活用したJAオリジナル商品の販売、農福連携の取り組みなど、地域分野で最高評価を得ました。農福連携施策で障がい者の社会参画に貢献JAのオリジナル商品も       お忘れなく!!JAの     への取り組み

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