JA横浜_AgriVOL.248
4/12

播種用の穴開け機の使用法を教える原木さん㊨播種の細かな作業に苦労する参加者横浜農業への理解促進生産の苦労を学ぶ  JA・生産者との連携強化は 」農業体験を通じた交流 しゅJAは准組合員を「横浜農業振興応援団」に位置づけ、交流事業を通じて地元農業への理解促進に取り組んでいます。今年度は「収穫体験&とれたて野菜をクッキング」を企画。参加者に生産現場で農作業の一端に触れてもらい、生産者の苦労や地場野菜のおいしさを伝えます。JA役職員との意見交換会も開き、農業応援の輪が持続的に広がることを期待しています。JAは准組合員との連携強化に向け、全50支店を拠点としたイベントや援農ボランティア育成、横浜農業へのメッセージ募集などを展開。交流事業もその一環です。生産現場の見学や収穫体験を行ってきましたが、今年は准組合員からの要望に応えて農業体験を初めて実施。全3回で播種から収穫、調理までを体験してもらいます。初回は9月5日に開き、参加者は12月に収穫できる野菜の播種をしました。講師を務める都筑区東山田町の野菜農家・吉田稔さんと原木浩国さん、諒さん親子の3人が、今年は高温が続いているので、水やりが楽なトレイにまくと説明。播種したのはミニハクサイやパクチー、ルッコラなど。品目ごとに植える種の数や土の深さが違うことも伝えました。参加者が一番驚いていたのは種の大きさ。「こんなに小さく、細かな作業だとは思わなかった」「植えたら土と同化してどこまで作業したか分からなくなる」と声を上げる場面も。生産者がパクチーは種からでも香りがすることを教えると、嗅ぐために人だかりができるほど関心を示していました。畑ではダイコンの播種も体験。遮光ネットがけまで行い、炎天下での作業の大変さを実感していました。生産者は今年の気候で生育の早まりや作物の変色などの被害が出ていること、農作業を続けていく上での苦労なども伝えていました。最後は原木さんが栽培した旬のジャガイモ「きたあかり」とサツマイモ「「パープルスイートロード」を食べ比べ。参加者は「こんなに鮮やかな色をした芋を食べたのは初めて」と喜び、用意した芋がすぐになくなってしまうほど食べ進めていました。庸雅さんは「農業に興味はあったが、体験する機会がこれまでなかった。思った以上に大変な作業や見たことのない生産資材を知ることができて良かった。収穫する日が楽しみ」と充実した表情を見せました。シルクスイート同区中川から参加した三宅サツマイモ「シルクスイート」と「パープルスイートロード」の断面ふかし芋にするとより鮮やかな色に  ダイコンを播種する参加者   暑さをしのぐために上遮光ネットをかける   台風に備えてトンネルがけ右下左下参加者に「この体験を通じて横浜野菜の魅力を広めてほしい」と伝えるJAの岩澤邦弘常務㊧

元のページ  ../index.html#4

このブックを見る