JA横浜 Vol.236
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り、学校数も十数校に増加。JAが学校の注文を取りまとめ、週4回、概ね午後の配達になり、およそ30㌔のルートを自己配達する。JAの一括販売へも出荷。きた総合センターに併設の集荷場に納め、スーパー数店舗に運ばれる。で出荷できるのが何よりもありがたい」と飯島さん。励みになるのは学校の栄養士・調理員の生の声。「以前の納入業者に比べ、質が良い」「いつも野菜がきれい」「地元の野菜は味が良い」と、実に好評。野菜のサイズは、調理しやすいように市場出荷品よりも大きめを求められる。そのため、近隣農家の小松菜よりも数日長く育てている。たり、児童が畑の見学にも来たり。時にはビデオで撮った畑の様子を、校内で放映する学校も。こうして、農家の作業に加え、農業専用地区の自然環境へも目が向けられた。伊勢原農場で1年間、農業技術練習生として修業後、同大学へ進学。卒「市場出荷と比べ、安定した価格配達を続けるうちに給食に招かれ長男の拓哉さんは東京農業大学業後は、県立農業アカデミーで1年間野菜を学び、2年前に就農した。営農の様子はインスタグラムに日記感覚で掲載。「今日はオクラと赤オクラを収穫して、JA横浜に出荷しました」などと、鮮やかな彩りと感性を生かした写真が目を引く。一方、「市内外の多彩な農家の掲載内容は、作付けや品種選びの参考になる」と、農家の投稿者のチェックも欠かさない。食農教育への意識も高まり、農大生が月1回開く「大学マルシェ」に野菜を納める。大学時代は学問以外に一発芸を覚えたいと、大道芸のサークルに所属。「青壮年部に加入し、先輩方と活動ができて視野が広がった。宴席での一発芸の初披露はコロナ禍で持ち越し」と笑う。現在、飯島さん宅では80㌃の畑で年間40種類ほどの野菜を栽培。2年前からは、焼いた時のトロトロ感が人気の白ナスやゼブラナスを追加。白ナスは1個300㌘にもなり、4本仕立てでは支えきれず、茎が太くなる2本に改善。サラダに合うワサビ菜や青パパイアも試験的に始めた。飯島さん親子は「今後は自宅での直売所開設が夢」と、地産地消の一層の拡大を図る。期待の長男は就農2年目   学校給食用の箱詰めをする拓哉さん㊧と見守る晃さん右上   ゼブラナスに続いて白ナスを収穫する妻・美奈子さん㊨と拓哉さん右下   台風の直撃を免れたゼブラナス。傷も無く安どする親子左

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