の市民への供給②地域の自然環境の保全③災害等から市民を守る防災空間―の機能を持つ。マンションや住宅が整然と立ち並ぶ市営地下鉄・仲町台駅周辺から、新羽・大熊農業専用地区に向かって歩くと急に視野が開け、野菜畑、果樹園、イチゴやトマトのハウスが見渡せ、3つの機能を存分に実感できる。央農業高校へ進んだ。「今の年代と違って中学生時代は、農家というと恥ずかしい気持ちがあったが、高校では農業を学ぶ仲間と一緒で、充実した学校生活が送れた」と振り返る。卒業後は旧県立農業大学校(現県立農業アカデミー)で2年間野菜を専攻。2年目には川崎市内の露地野菜農家での実習があり、スーパー農業専用地区は、①新鮮な農産物飯島さんは中学を卒業後、県立中出荷の実態を見聞したことで視野が広がった。卒業後は父が営んでいた露地栽培によるトマト、カブ、キャベツなどを一緒に作り、市場出荷をしていた。隣のスーパーへの出荷を開始。この頃から不安定な市場価格への課題が徐々に改善し始め、主作物は小松菜になっていった。「初夏なら種まき後4週間ほどで出荷できる回転の良さと、夏でも栽培できるのが魅力」という。同農業専用地区を含め、近隣の農業専用地区は、地下水を汲み上げたかんがい設備が整っていることも心強かった。その後、小松菜を中心にした学校給食への食材供給を、JAを通じて始めることに。品目は増え、ダイコン、ホウレンソウ、ジャガイモも加わ興策である「農業専用地区」。港北ニュータウン事業を契機に昭和44年、他地区に先行して都筑区から港北区にかけて6カ所が指定された。飯島晃さんが父から受け継ぎ露地野菜を育てる新羽・大熊農業専用地区もそのひとつ。地域の特産「小松菜」を主力に、地産地消に取り組む。都市農業の確立と都市環境の保全を目指した、横浜市独自の農業振就農に向けまっしぐら小松菜の出荷先を転換20年ほど前からは町内の仲間と近港北区新羽町飯島 晃さん(56)濱農浪漫学校給食とスーパーへJA通じ露地野菜を出荷
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