JA横浜 Vol.236
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都市農業に触れる地域の農業振興を学ぶ生産現場を視察  地元農業の理解進むくろがねけい ほう今年度は「農場めぐりとふれあいトーク」と題して生産現場の視察と農家やJA役職員との意見交換会を企画。准組合員が横浜農業への関心を深め、持続的に応援の輪を広げてもらうことが狙いです。イベントの初回は9月1日にきた地区で開き、10組19人が参加。青葉区鉄町の坂田農園では、かながわブランド「浜なし」の収穫を体験しました。園主の坂田清一さんが都市農業の利点や維持の苦労、妻の静江さんがフードロス削減を考えた加工品製造の思いを伝えました。参加者は日頃の疑問を次々に質問。市内の農産物の多彩さや質の高さに高い関心を持ち、准組合員として何ができるのかを考えるきっかけにしていました。坂田さん夫妻は「消費者と直接コミュニケーションを取る機会はあまりない。お互いの本音を伝えることで距離が縮まったと思う。これを機にJAの直売所や事業利用にもつながれば」と話します。参加者の里井慶芳さんは「収穫体験や畑の見学、農家の思いを聞くことで、栽培技術の高さやJAのサポート体制を勉強できた。今後も生産者との交流を深めたい」と喜びました。収穫体験後は同区田奈町のJA田奈支店周辺へ。「ハマッ子」直売所四季菜館やメルカート田奈、併設するライスセンターを視察。四季菜館は今年でベントの開催や昭和12年に建った農業用の蔵を移築した直売所について説明しました。近隣の水田も見学後、横浜市第一号として指定された「田奈恵みの里」について、組合員らで組織し地域振興を図る田奈恵みの里推進委員会が説明。地元の伝統食の普及や田植えから脱穀、もみすりまで行う体験水田、農景観保全事業について紹介しました。参加者は「誰でも参加できるのか」「他の農業体験も知りたい」と、前向きな質問をしていました。青壮年部田奈支部の三澤元芳さんは「参加者の貴重な意見を聞けた。農家にとっては当たり前な事でも消費者はそうではないと改めて実感した。両者の理解を深めるために今後もこの取り組みを継続することが大切」と話しました。推進委員会のメンバーでJA 見極め方を教わる参加者 左 上自家製の焼肉のたれやジャムのおいしさを伝える坂田静江さん(中央奥) 下 参加者と交流する柳下健一組合長お土産用に「浜なし」を購入する姿も  稲刈り直前の体験水田   参加者の質問に答える三澤上左下元芳さん   農業用資材を見学 右上 坂田清一さん(右)から食べ頃の浜なしの右下10周年を迎え、山本学店長はイ

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