JA横浜 Vol.236
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・■は営農技術顧問、 ■は㈲サカタテクノサービスが 対応します・隔週で対応する曜日もあります のでご注意ください・窓口相談は、お休みや相談時間 を変更する場合があります令和4年度営農相談体制メルカート窓口営農相談日(相談時間9〜16時)メルカートき たみなみいそごつおかかながわ田 奈毎 週毎 週毎 週野  菜森東海雄・山田良雄営農経済センター ☎(805)6612月水木金土第1・3・5第1・3・5第2・4毎 週第2・4毎 週花・植木福井英治第1・3第2・4・5第2・3・5第1・4第2・4・5第1・3第1・3・5第1・3・5果  樹北尾一郎畜  産……………技術顧問の担当技術顧問連絡先……………川西隆智ちゅうたい一般的なホウレンソウ寒締めしたホウレンソウ品種の特性を確認しながら、低温時期でも上手に野菜を育てましょう。日中は25℃以上に暖めるただし、35℃以上が30分以上続くと危険!マルチ<種の袋の特性記載例(赤枠内が特性)>花芽の形成ブロッコリーとカリフラワーを除く秋野菜の多くは、花が咲きにくい時期や品種を選んで栽培します。最低気温が概ね12℃以下、低温を感じる期間は10日〜1カ月程度と品目により違います。横浜気象台の平年気象データでは、最低気温が12℃以下の期間は11月5日〜4月22日までとなっています。11〜3月までに播種や定植をして栽培する野菜は、花芽をつける可能性が高いです。種が水を吸った時から低温を感じる(種子春化)主な野菜は、ハクサイ、ダイコン、カブなどです。ある程度育った状態から低温を感じる(植物体春化)主な野菜は、キャベツ、ネギ、タマネギ、ニンニク、ブロッコリーなどです。ちなみに、代表的な冬野菜のホウレンソウは、気温ではなく日の長さを感じて花をつけます。夏至前後の6月ごろが最も作りにくい時期になります。低温による花芽をつけにくくするには、主に次の2つの方法があります。①晩抽性品種を選ぶ抽苔とは、花芽をつけた茎が伸びだす現象の専門用語で、「とう立ち」ともいわれます。仮に花芽を分化して寒締めも、花が咲く状態までに比較的長くかかる特性を「晩抽性」といいます。花芽をつけやすい時期に栽培する場合に、必ず選択すべき特性です。②ビニールでトンネル被覆栽培をするトンネル内の最低気温を12℃以上に保つことは困難ですが、夜間に感じた低温の影響を打ち消す(脱春化)ことができます。日中のトンネル内部を25℃以上に暖めることにより、効果を発揮します。ただし、曇りなどで25℃以上にならない日が数日間続くと、脱春化できないことがあります。冬季にダイコンを栽培する場合、播種直後からビニールフィルムで被覆するのは、「生育を促進させるため」よりも「花芽をつけさせないため」です。低温ストレスを受けた野菜は体内の浸透圧を高め、糖分が高くなる傾向があります。冬場の野菜を食べた時に甘く感じる主な要因といわれています。低温条件下で栽培し、「寒締め」ホウレンソウなどと銘打って有利販売につなげることもあります。

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