Agri横浜 vol.224
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に減らした。しかし、「畑で育つ様子を見て、子どもの頃の記憶がよみがえった―」。暗い室の中で真っ直ぐ伸びる純白のうどに、当時の秋山さんは強い興味を持っていた。「代々栽培してきた根株を、絶やしたくない」と、近隣農家も取り組むハウス栽培の「横浜瀬谷うど」生産を正一さんに提案。現在は株数を増やしながら、準備を進めている。地元農業や農産物の情報発信に力を注ぐ秋山さん。今年から「農カードProject」にも参加している。この取り組みは、生産者の名前や顔写真、生産物などを掲載したカードを商品に同梱し、農業をPRするもの。全国的に広がりつつあるが、県内での登録者は2〜3人と少ない。「皆とは違うことやろう」と参加し、登録条件のネットショップも開設した。ネット販売は、本格的な運用に向けて知人に協力してもらい、試験販売を実施。試行錯誤しながらも、手応えを感じている。「カードを活用し、うちの野菜をより多くの人に知ってもらいたい」と、目を輝かせる。農カードProjectへの参加インスタグラムのアカウント名は「良作農園」。“良い品物を作りたい”との思いが込められているInstagram満開のうどの花を愛でる(左から)祖父・正一さん、良太さん、祖母・洋子さん

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