Agri横浜 vol.212
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親子で学ぶ横浜農業初耳づくし! 最初に訪ねた新川さん宅では野菜作りの傍ら、よこはま動物園ズーラシアの草食動物用に納める青草を手掛けています。冒頭、子どもたちの背丈を超える青草を前に、何の動物が食べているかを子どもたちにクイズ形式で質問。「ゾウ!キリン!」と次々に声が上がり、早速盛り上がりました。1回の出荷量が300㌔にも及ぶことや、園にいる動物は運動をしないことから、栄養価の低い■を食べているなどの説明を受け、収穫体験へ。通常は稲刈り機で刈り取りますが、この日はノコギリ鎌を使いました。子どもたちは初めて扱う鎌に苦戦しながらも、何とか一束を収穫。「これを動物が食べているんだ」と改めて実感し、「ズーラシアに行ったらじっくり観察したい」ラシの「甘とう美人」を収と、学習意欲を高めました。穫させてもらい、「煮びた収穫後に見学したニンジンの畑では種をまく時期や発芽させるためのこつを聞き、間引きに挑戦。「ウサギを飼っているからほしい」と、参加者がおねだりする場面もありました。さらに、お土産にトウガしや揚げ物が最適」と新川さんから食べ方を勧められ、晩ご飯の献立の1品に決めた家族もいました。肌で感じた生産者の頑張り㊧「人間も食べられるのかな」と、㊨子どもの力ではなかなか青草を刈り取れず、新川さんが手伝う場面もじっくり観察参加のきっかけ鶴見区5年生 鳥谷部 陽斗さん祖母 尾原 愛子さん農業に興味があって孫と一緒に応募しました。良い野菜の見分け方やまねのできる栽培法などを学べたら良いです。青葉区4年生 石橋 和来さん 母  千鶴子さん家庭菜園に挑戦していますが、娘があまり土に触ろうとしないのが悩みです。この体験を機に少しでも農業に興味を持ってくれたらうれしいです。戸塚区4年生 中村 百花さん 母  淳子さん鹿児島県に住んでいた頃、市民農園を借りて家族で野菜作りをしていた経験があり、横浜でも農に触れてみたいと思いました。旭区今宿南町新川和生さん2.8ヘクタールの畑で市場やスーパーのニーズに合わせてジャガイモやトウガラシ、トウモロコシなど年間約10品目を栽培。11月はブロッコリーの収穫に追われます。食農教育にも尽力し、近隣の幼稚園や小学校、地元住民向けに芋掘りなども開いています。一度足を運んでみて 新型コロナウイルスの影響もあり、この日はかなわなかった■やりの見学。「よこはま動物園ズーラシア」には、旭区の農家4戸が週3日、1日ずつ交代で青草を出荷しています。草食動物の主食は干し草ですが、青草はデザートのような形で食べられているそうです。特集特集 JAは9月13日、神奈川新聞社と連携して「親子で学ぼう! 横浜農業の魅力体験会」を開きました。公募で選ばれた横浜市内の小学4、5年生とその保護者3組が地元農家3戸を訪問して現場の生の声を聞き、作業を体験。大人と子どもそれぞれの目線で農業への理解を深めてもらいました。この企画を通じ、横浜農業の応援団が増えることを期待しています。背の高い草はなぁに?■と聞いてビックリ

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