せんてい管理し、年間で26品目の野菜や米を生産。現在出荷者会の代表を務めるJA「ハマッ子」直売所メルカートいそご店や地元スーパー、生活クラブなどに出荷する。ス。水田に隣接する水が豊富な畑で栽培している。食味の良さを重視し、一般的な長卵型の「あのみのり2号」や長ナスの「ふわとろ長」をはじめ、白色や緑色のイタリア系品種も手がける。密なルールはなく、株間を広めにして株の様子を見ながら適宜剪定をするくらい。作業効率と収益性を考えると、今の方法が自分に合っているし、出来や収量も上々」という。今シーズンは一部で病害に悩まされた面があり、今後に向けた接ぎ木の技術習得にも意欲を見せる。て今年からメロンの栽培を本格的にスタートし、3品種・110株を作付けた。「水の多い畑で育てたので、果実肥大や収量には問題なかったが、想定よりも味がぼやけてしまった」と反省点を振り返る。糖度は14ほどで一般的に「甘い」とされる品と遜色はないものの、理想の味を目指し、特に力を入れる品目の一つがナ栽培管理面では、「仕立て方に厳ナスの他に、新たな主力品目とし改善策を模索していく。農家として順調に成長を続けるが、今年は一つ失敗があったという。それは、作業量を見誤ったこと。昨年までと比べ、全体的に作柄が良かったことで作業量が増え、農閑期が無くなってしまったのだ。「忙しいのは良いこと。でも、もう少し自分の実力を上げないと」と苦笑する。河瀨さんは就農当初から有機質肥料での栽培や減農薬にこだわる。「皆が安心して手に取れる野菜を作っている。でも、『農薬』と聞いただけで、悪い印象を持つ人が多い。消費者の農業理解醸成を進めることが必要」。その取り組みの一環として、JAの食農教育マイスターや横浜市の農のコーディネーター事業に参画。小学校での出前授業で「なぜ農薬が必要なのか」について話すなど、子どもたちの教育に力を注ぐ。「大人の認識を変えるのは難しいが、子どもたちには正しい知識を身に付けてもらいたい。こうした学びが、農業後継者の育成や農畜産物の適正価格の実現、地元の食を守ることにもつながるはず」と強く語る。正しい知識を子どもたちへ 右「ハマッ子」直売所メルカートいそご店にナスを出荷順調に生育中のサトイモはJA日野支店の農業まつりで販売予定昨年はラジオ日本「マツラジ」でナスの魅力を伝えた左上左下
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