JA横浜_Agri Vol.247
11/12

5←〜6cm土や緑とふれあう暮らし緑の情報箱ニンニクの栽培10〜15gの種子*葉ニンニクは農薬使用上「ニンニク」とは区分が違い、「葉ニンニク」になります。農薬を使用する場合はラベルを確認してください。【種鱗片の消毒】9月10月11月12月〈本葉2〜3枚〉植え付け萌芽追肥9月末〜10月末3〜4週間後6〜8週間後元肥施用量207商品名(成分)0.6スーパーコンポ(3-3-3)0.6エコレット808(8-10-8)0.3鶏ふん堆肥(1.7-4.1-2.8)0.4NKマグ(16-0-12)1.9         合計(注)スーパーコンポは、石灰が12%・苦土が1%含まれているため、原則石灰と苦土資材は省略可能。土壌pHが6.0以下の場合、別途苦土石灰(商品名:タイニー)を6㎏程度施用する。1月2月3月4月5月〈生育再開〉〈花芽〉追肥摘蕾(てきらい)休眠1〜2月3月〜5月ごろ追肥施用量チッソ(成分)リン酸(成分)0.60.60.20.51.90.60.70.5―1.8晩秋 12初春 36月収穫5月末〜6月末カリ(成分)技術顧問 山田 良雄〇栽培のポイント1.萌芽(ほうが:種球の出芽)を確実にさせる2.越冬時期の生育量を確保する3.1〜2月に春腐病の予防をする4.休眠明けの再生育期の追肥5.適期収穫と適正な乾燥〇栽培暦〇1a当たり施肥量(kg)〇種球の準備【品種】大きく暖地向きと寒地向きの2種類があります。主な品種は、暖地向きでは「上海」「平戸」、寒地向きは「福地ホワイト六片」です。横浜では暖地向きの品種が作りやすいです。【種球の準備】種球を鱗片ごとにバラします。変色や傷、ゆがみがなく、充実して1片の重さ10〜15g程度のものを種とします。小さな鱗片等は、葉ニンニクの栽培に使うと良いです。〇植え付け【植え付け時期】最近被害が増加している「黒腐菌核病(カビ病)」予防として、「ベンレートT水和剤20(fM3+f1)」を種鱗片の重さの0.5〜1%粉衣(鱗片の表面に薬剤を付着させる)して植え付けると良いです。【鱗片の薄皮】薄皮をむいて植え付けると、萌芽が早くなる傾向がありますが、鱗片を傷つけずに作業する労力がかかり、病気に感染する危険性も高くなります。地温20℃以上で発芽が抑制されるため、早まきは厳禁です。横浜市内平年の平均気温が20℃以下になるのは10月8日以降になります。【栽植密度】条間25㎝、株間15㎝を基準とします。タマネギ用の9515マルチを使用すると良いでしょう。【植え付け向き】鱗片のとがった方を上向きに、基部を下向きにして植え付けます。【植え付け深さ】鱗片の縦の長さの約3倍、植え付けた鱗片の先端部が地表面まで約5〜6㎝になるようにします。【植え付け方】小鎌の柄などで穴を開けて植え付けると効率的です。土壌がやわらかいニンニクは比較的作りやすく、直売でも人気が高い品目の一つです。種球も手に入りやすく、プランターでも手軽に作ることができます。いろいろな料理に使うことができ、身近な食材として周年需要があります。鱗片にバラしていない種球が手に入ったとき、ニンニク用には使えない小型や充実不足の鱗片は、初春に収穫する「葉ニンニク」として使えますので、無駄がありません。

元のページ  ../index.html#11

このブックを見る