JA横浜 vol.235
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原琢さん。平成25年に農外から新規就農し、3年後にはJA横浜の正組合員に。「自社と地域と日本の農業のために」をモットーに、法人化や規模拡大を通じ、消費者に喜ばれる野菜作り、次代につながる農業の実現を目指す。農作業で感じる「困った」を解決するため、道具の自作にも積極的に取り組んでいる。港北区高田町にある1㌶の畑で、年間50種類ほど露地野菜を生産する古川就職し、営業やマーケティングを担当していた古川原さん。花形の部署で充実した社会人生活を送っていたが、あることがきっかけで農家への転身を決意する。者が紹介されたこと。子どもの頃から植物の栽培や食べることが好きだったことと、独立起業したいとの思いも重なり、「神奈川でも新規就農できることを知り、30歳になる年に退職を決めた」という。退職までの1年間は県立かながわ農業アカデミーに通い、翌年に泉区の農家で研修を受けた後、認定新規就農者となった。もあり、さらに1年間、港北区新羽町の農家で修業。その間に同区高田町で借りられる畑が見つかり、農家大学卒業後、大手合繊メーカーにそれは、テレビで県内の新規就農一方、農地が見つからなかったこととしての一歩を踏み出した。「最初の3年間は、周辺農家との交流はほとんどなかった。地域の一員として周囲に認めてもらうには、JAの組合員になる必要がある」と、農地を購入したこともあって、周囲に農業に対する意気込みが伝わり、支部の推薦を受け新田支店の正組合員となった。「組合員になってから、良いことしかない」と話す古川原さん。支店や営農インストラクターの支援を受けられることはもちろん、周辺農家に仲間として受け入れられたことが何よりもうれしいという。地域の一員として高田町の農業を盛り上げたいと、多様な取り組みを進める。7年ほど前から栽培を始めたのはビールの原料になる「ホップ」。ビールを通じ、地元農業の魅力を発信した農家として独立地域農業の活性化に意欲港北区高田町古川原 琢さん(41)濱農浪漫農業通じ地域貢献持続可能な営農目指す

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