Agri横浜 vol.223
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ため、葉物は虫食いが目立ってしまうのが難点。、誰でも安心して食べられる野菜を作るため、殺虫剤は使わないという。「漢方農法は結果が目に見えにくく、作業効率を考えれば、農家として間違ったやり方かもしれない。それでも、うちの野菜を選んでくれる人がいるから続けられる」と笑顔を見せる。父の代まで販路は市場出荷のみだったが、地元の農家仲間からの勧めもあって、30歳の時に「矢島漢方農園直売所」をオープン。健康志向の高い消費者がたびたび訪れる。来店客とのコミュニケーションを大切にする矢島さん。「畑ではカラスとしか話さないからね。お客さん一人一人と世間話をするのが楽しみだよ」と笑う。週3日の直売は、地域住民との交流拠点にもなっている。「うちのモットーは『地産地消』『旬食旬彩』。その時季にとれる健康な野菜を、手頃な値段で売っている。儲けは少なくても、お客さんのために今の経営を続けていきたい」と、思いを語る。直売での交流がやりがいに収穫を目前にした万願寺トウガラシの出来を確認

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