Agri横浜 vol.223
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農×グルメ「横浜18区丼」を提供を支える人たち だ  し 横浜市中区のTSUBAKI食堂は、椿直樹さんが昨年8月に横浜市庁舎内の商業施設に開設した飲食店。椿さんは料理人として店を渡り歩き、平成23年に起業。飲食店運営や加工品の開発・販売などを手掛けます。同食堂が今年3月から始めた「横浜18区丼」が話題を集めています。 市内18区を対象に、月替りで順番に1区を取り上げ、区内産もしくは区にゆかりの深い食材を使って「丼」に仕立てるもの。月の前半と後半でメニューを一新。来年8月まで 8月の18区丼は鶴見区が対象。工業だけでなく、農業や漁業も営まれ、沖縄出身者が多く集まる沖縄タウンといった特徴的な地域もあります。こうした魅力がイメージできるよう、前半は生麦の名物として知られる穴子を使った「鶴見区野菜と穴子の一本揚げ定食」を提供し、連日完売する人気でした。 後半のメニューは、「和風出汁香るいっぺーまーさん沖縄そば」。「いっぺーまーさん」とは、沖縄の方言ですごくおいしいという意味。横浜のブランド豚肉「はまぽーく」のバラ肉を柔らかく煮込み、ソーキそばに似た和風出汁を効かせるスープに仕上げました。沖縄料理風の小鉢には、区内の丸山農園から仕入れたカボチャ、トウガン、ジャガイモを使いました。各区のおいしさぎっしり!代表 椿直樹さん(株)よこはまグリーンピース鶴見区駒岡丸山農園 小塚剛俊さん 「18区丼」への参加で、人とのつながりの大切さや楽しさが再確認できました。食べた人が地元の農業に関心を持ってくれるとうれしいですね。イラストは外部委託。「広く発信するためには、その道のプロに頼むのが一番」と椿さんイラスト ©NDCグラフィックスTSUBAKI食堂 ●住 中区本町6-50-10 ラクシスフロント2階 ●電 211-4300 ●時 11:00〜15:00、17:00〜20:00(短縮営業時)ウチの野菜です!18区すべてを巡る予定です。特集特集 大都市でありながら、身近に多様な農畜産物がある横浜。生産現場と消費地が近いことから、古くから地産地消が浸透しています。近年では、地産地消の「地消」にさまざまな業種の人が関わり、横浜の農業を応援する輪が大きく広がってきました。「農」と「グルメ」「デザイン」「ファッション」という他業種がクロスオーバーした3つの事例を紹介します。横浜の農業を応援します地消

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