Agri横浜 vol,199
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猛暑が続く8月。空が白み始めた頃、畑にはナスを収穫する相原さんの姿が。丁寧に管理され、株の根元に黒マルチ、畝間には防草シートが敷かれている。見通しが良く、草ひとつない。品種は「千両2号」で、夫婦で栽培する。主に大和中央市場に出荷。横浜産を誇りにし、JA統一の「ハマッ子」のロゴ入り袋を使う。相原さんは、19歳で就農。両親と、少量多品目の野菜を生産し、横浜駅近くで引き売りをしていた。結婚を機に経営を任され、市場出荷へ。品質向上を考え、ナスを主力に少品目栽培に切り替えた。当初、ナスの仕立てでは雨風に悩まされた。竹1本の支柱から始め、2本で交差させることなどを試した。その悩みを解決したのが、野菜部中川支部の県外視察先での取り組み。鉄パイプを使った栽培法だった。「こんなやり方があったのか」と、中川支部の先輩たちが感銘を受け、これをヒントに共同で特注。パイプ2本をつなげ、ジョイントで自由に広げられるよう、改良を重ねた。今では理想形になり、地名を由来に「中川方式」と仲間で名付けた。現在も8戸の農家が採用する。三角形になる連結部分の開く角度は各農家が決める。相原さんも「長年の経験で、育てやすい絶妙な角度を生み出せた」と話す。今年は苗600本を4月中旬に定植し、5月の連休明けに、鉄パイプを設置。株の6段目までは、テープで固定し、風で実にすり傷ができないようにした。株は「四本仕立て」。株間を昨年より10㌢広げ、70㌢にすることで病気の対策をした。ダ品質向上へ少品目栽培相原重幸さん(71) 泉区新橋町支部仲間と新たな資材導入こだわりの袋詰め固有の鉄パイプを設置(5月) 泉区新橋町は谷戸のような地形で、強風の心配も少ない。もともと水田だった畑には水分が十分にあり、ナス栽培に適した土地だという。この地で相原さんはナスを主力に、ダイコンや長ネギなどを栽培している。地元農家の結束は固く、かつて出荷先を失ったときは、力を合わせて共同販売を始めたこともある。協力して作った資材は、今や欠かせないものとなっている。改善重ねる良質のナス栽培仲間の結束が「中川方式」生む

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