JA横浜_Agri横浜Vol.270
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ちゅうたい技術顧問 山田 良雄収穫開始時期3月中下旬3月下旬4月上旬セルトレイを並べて育苗する定植時の苗の姿タマネギは、1年を通して調理に欠かせない重要な品目の一つ。貯蔵性と栄養的にも優れた食品です。3〜4月は生鮮野菜の端境期で、貯蔵品も少なく、輸入物が多く出回る時期でもあります。比較的栽培が簡単で、資材もあまりかからない、「早春どり」について紹介します。①硫化アリル成分が少なく、辛みが少ない②機能性成分を多く含む③水分が多く生食も可能―といった機能性食品としての特性を生かし、健康管理・収益確保と消費者・生産者・販売者の三方良しの作型をぜひ試してみてください。セルトレイに1粒ずつ種をまく トンネルがけ栽培例 被覆を開始してから約2カ月で肥大が始まり、その後50〜60日で収穫可能になります。従って、被覆開始時期を順にずらしながら栽培することで、3月中下旬〜5月上旬ごろまで連続して収穫ができます。被覆しない場合は、4月下旬〜5月上旬ごろに収穫期を迎え、一般的な品種より1カ月以上早く収穫できます。残暑の厳しい時期と病気感染の危険性が高いため、畑での種まき・育苗は避けましょう。セルトレイやペーパーポットと、市販の培土を使います。芽が出るまでは黒の寒冷紗を被覆して、高温障害を避けます。育苗期間は45日程度で、草丈は15㎝・茎の直径3㎜程度です。育苗期間中の管理は、乾燥しすぎないように毎日水やりをします。育苗後半に葉の色が淡くなりすぎるような場合は、液肥で1〜2回追肥をします。病害虫の影響はあまり出ませんが、防虫ネットを被覆しておくと良いです。肥料は、じっくりと長く肥効が続く「緩効性肥料」を全②早まき・早植えをする③収穫時期に合わせてビニール被覆をする早春どりができる品種は、俗称「超極早生」といわれています。漢字が示しているように、極めて早く生育する特性を持っています。品種例として、カネコ種苗のシードの「トップゴールド305」苗の「タイガージェット」、松永種苗の「スーパー春いちばん」「春いちばん」があります。一般的なタマネギの栽培では、お彼岸前の早まき・10月中の早植えは「抽苔・とう立ち」しやすくなるため、やってはいけない栽培方法の一つです。早春どりの場合は、こうした常識を打ち破ることから始まります。横浜市内の気象条件では、種まき時期は9月5〜10日ごろ、定植時期は10月中旬になります。寒さに強いタマネギでも、12〜2月の厳寒期はそのままの状態ではほとんど生育が停止した状況になります。しかし、3月ごろから収穫するためには、最も寒い時期に生育を促進させる必要があることから、ビニールで被覆作り方のポイント①品種を選ぶ種まき・育苗肥料【ポイントその①】品種の選択「アリオン」「 浜 笑 」、タカヤマ「トップゴールド320」、ナント種【ポイントその②】早まき・早植え【ポイントその③】ビニール被覆(トンネル栽培)をします。土や緑とふれあう暮らし被覆開始時期肥大開始時期11月下旬1月下旬ごろ12月上旬2月初旬ごろ12月中旬2月上中旬緑の情報箱早春どりタマネギの作り方

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