Agri横浜 vol.222
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息子の就農に喜び改善している」と話す。果実の細胞は開花後1カ月以内に数が決まるため、摘蕾・摘果を極力早めにすることで細胞の数を増やす。細胞分裂がより活発になり、実が肥大する。施肥量は樹齢や生育具合を見ながら1本ずつ変える。「若木と老木で必要な養分は違う。うちの規模はあまり大きくないので、その分、細かなところにも目を配れる」と、栽培管理に余念がない。次代につなぐため、父が植えた樹の改植も進める。収量の減少を抑えるため、他県の果樹園を参考にして、老木の間に2年間育成した苗を植える方法を採用。この苗は間伐予定樹として育て、植え替えた若木が結実するまでの代わりを務める。「この方法なら収量が確保でき、お客さんをがっかりさせずに毎年販売ができる」と話す。2年前には長男の裕樹さんが  Uターン就農。「まだまだ未熟だが、やる気で溢れている。自分の技術を全て伝えていく。来年で70歳になるので、そろそろ楽がしたいな」と笑顔を見せた。大玉に育った「なつみず」に手応えを感じる大曽根さん㊧と息子の裕樹さん(左から)長男・裕樹さん、達也さん、妻・孝子さん

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