Agri横浜 vol.210
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4月中旬に接ぎ木苗400本を定植し、3本仕立てを採用。支柱のV字角を約50度にすることで太陽光が入りやすくし、ナス紺色が綺麗に出るようにしている。畑は高台にあるため、ナスの大敵である風の対策を厳重にする。周囲を樹木で囲い、内側にソルゴー、防風ネットと三重にする。棚にキュウリネットを張り、枝に加えて、へたまで光分解テープで固定。葉との擦り傷を徹底的に抑えている。取材した7月下旬は、ナスの収穫が最盛期を迎えていた。早朝から収穫を始め、7時までに終わらせている。夏場に枝を大きく切り戻す更新剪定をせずに11月まで続ける。鮮度保持のために収穫後すぐに箱詰めして出荷。専らJAの一括販売で、不定期だが「ハマッ子」直売所メルカートきた店にも出している。荏原さんは「まだキャリアは浅い。今後の改善点は、病害虫の防除がどうしても後追いになってしまうので、予防管理を徹底したい。今年は台風が来ないことを祈っている」と、これからもナスと向き合い続ける。満足せず良いナスを作るナスを傷つけないよう丁寧に収穫する荏原さん Farmer Photo

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