Agri横浜 vol.210
3/13

効果的な使い分け 的確な情報発信平本農園は2年ほど前にLINEとインスタグラムで直売所の情報発信を始めました。きっかけは、ブドウなど果樹の販売開始日の宣伝が行き届かず、常連客から「知らなかったわ」と悔やむ声を聞いたことでした。同園の直売所は旬の野菜や果樹の販売時期のみ営業。そのため、店前の看板案内だけでは利用客へ十分に情報が届きませんでした。夫婦で相談し、利用者が多く、気軽に情報発信できるLINEにまず目を付けました。妻の千恵子さんは、LINE主催の勉強会に参加。ビジネスの活用方法を学びました。インスタグラムも同時期に始め、発信する情報を変えて、使い分けをしています。LINEでは直売所の営業日や当日の品ぞろえなど、利用客の知りたい情報を的確に発信。頻度は、野菜販売時は週3回程度、果樹販売時は毎日です。LINE登録をした人には、直売所で使える割引クーポンが贈られます。同園のLINE登録者は470人ほど。こまめに情報発信することで、電話の問い合わせが減り業務の効率化を図れたといいます。一方、インスタグラムは新規顧客の来店のきっかけづくりとして活用しています。直売の陳列の様子や畑の写真を投稿し、キーワードから検索できる機能「ハッシュタグ」を用いて閲覧数を伸ばしました。出張販売するときに地図の画像を載せたことで、集客数が伸びたそうです。|リアルタイムで情報発信|\ 神奈川区羽沢町平本農園L直I売N情E報でこをま発め信に/ 平本勝稔さん・千恵子さんLINEやインスタグラムのQRコードを加工品のラベルにデザインしています。スマートフォンで簡単に読み込むことができます。平本農園ソーシャルネットワーキングサービスLINE 今や、コミュニケーションツールとして必要不可欠といっても過言ではないLINE。簡単に友人とやりとりできるのが特徴です。文字だけでなく、写真や動画なども送ることができます。他のSNSと比べ、より狭い範囲の人とつながることができます。この他にも、140文字の限られた文字数で「つぶやき」を投稿するツイッターや、動画コンテンツの発信ができるユーチューブなどがあります。インスタグラム @hiramoto_tomatoLINE@mnh6097a 平本農園~7月8日(水)  ~いつもご利用有難うございます。白菜直売します引き続き直売所から裏の駐車場へは、お車の通り抜けが出来ませんが、セブンイレブン側から入って駐車お願いします。台数は少ない為、お買い物後はスムーズに次の方へお譲り頂けると有難いです 営業時間13時30~なくなり次第終了 時短で最終16時迄です。全ての商品数に限りがございます。マスク  とエコバック  をお持ち頂きまして、暴風雨ですのでお気をつけていらして下さいインスタグラム 若い世代を中心に火がつきましたが、今では幅広い年齢層に利用されています。特徴は写真やイラストなどの画像の投稿がメインであること。目から入る情報が大きいため、いかに目を引く画像を投稿するかが大きなポイントです。「インスタ映え」という言葉はここから生まれました。フェイスブック 最も多いユーザー数を誇るSNSです。本名でアカウント登録をするという特徴があり、友人同士のつながりを持ちやすいほか、ビジネスの場面で利用されることも多くあります。特集特集農家のSNS活用術近年、SNSは会社や組織の広報媒体として活用されるようになりました。さらに、企業だけでなく個人事業主である農家もSNSを活用する人が増えています。人とつながりが持てることや、個人でも手軽に情報発信ができること、旬の情報を素早くキャッチできることなどから利用数が増加。消費者からも「自宅で情報を得ることができる」と好評です。そこで今回は、農家のSNS活用術を徹底調査しました。SNSとは ソーシャルネットワーキングサービスの略で、ソーシャル(社会的な)ネットワーキング(つながり)を提供するサービスという意味。登録された利用者同士が交流できるWebサイトの会員制サービスの総称です。友人や同じ趣味を持つ人が集まり、密接な利用者間のコミュニケーションを可能にしています。パソコンやスマートフォンなど、インターネットに接続できるさまざまな機器で、いつでもいろいろな場所で使うことができます。

元のページ  ../index.html#3

このブックを見る