JA横浜_Agri横浜Vol.269
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土第1・2・3・5第4第2・4・5第1・3月水木金(写真8)種子から丸2年(写真7)鉢に移植(写真6)発芽発根の様子(写真5)ハウス栽培の例北尾一郎・青木隆……………令和7年度営農相談体制 メルカート窓口営農相談日(相談時間9〜16時)野  菜山田良雄・原康明営農経済センター ☎(805)6612第1・3・5第1・3・5毎 週第2・4第2・4毎 週花・植木福井英治果  樹毎 週第1・3・5第3第1・5メルカートき たみなみいそごつおかかながわ毎 週毎 週毎 週田 奈技術顧問の担当技術顧問連絡先……………・■は営農技術顧問、■は㈲サカタテクノサービスが 対応します・隔週で対応する曜日もあります のでご注意ください・窓口相談は、お休みや相談時間 を変更する場合があります(写真3)若木の防寒対策の例(写真4)最高最低温度計3.緑も楽しめる実生による鉢栽培 スーパーなどで販売されているアボカドは「ハス」とい(2) 適地の条件(3) 植栽間隔・「ベーコン」「メキシコーラ」は3m前後・「フェルテ」は5m前後(4) 苗木の植え付けますが、一番問題になるのは冬の最低気温です。特に幼木は低温に弱いので、防寒対策(写真3)は必須ですが、植える前にその場所の最低気温を確認しておきましょう。最高最低温度計(写真4)などを使って測定し、品種を選びましょう。・南に面した緩い傾斜地・冷たい気流がたまらない場所(無霜地帯)・土壌が深く、水はけが良く、水持ちが良い場所・強風が当たらない場所(特に北風が防げること)・土壌pHはあまり気にしなくてよいが、pH5.5程度の 弱酸性 アボカド苗木を扱っている果樹苗木業者は少ないですが、インターネットなどで検索して接ぎ木苗を購入しましょう。接ぎ木苗では定植から4〜5年で開花・結実が始まります。定植の適期は遅霜の心配がなくなる4月末から5月です。根が非常に弱いので、ポット苗の根鉢を絶対に崩さないよう注意して植え付けてください。なお、アボカドはクスノキ科の常緑高木で、高さ10mを超える大木になりますので、地上1m程度に切り返し、3本くらいの脇芽を育てて、なるべく樹高を高くしないように仕立てましょう。う品種で耐寒性が劣りますが、果実を食べた後に種子の皮をはぎ、頭を少し削って水耕栽培すると1カ月程度で1本の茎と太い根が出てきます(写真6)。根量が増えて育ち始めたら5月ごろに鉢に移植して徐々に外の環境に慣らしていきます。 5月から11月ごろまでは写真7のように日当たりが良い露地に置いて育てます。生育が旺盛な春から秋まではあまり手をかけなくても生長します。夏場に土が乾かないようにだけ注意します。施肥も適宜でよく、病害虫はほとんど見られません。 種子から育てて2年で写真8のように樹高2mほどになります。鉢植えにすれば冬の間、室内のインテリアとしても楽しめます。 種子から育てたものは、初結実まで10年程度かかるといわれ(1本では結実しません:自家不結実性)、また、種子は受粉により遺伝子が雑種になっているので親と同じ形質の果実になるとは限りません。幅 広 い 世 代 に 人 気 の「 アボカド」。露地栽培の難易度は高いですが、紹介したポイントを参考に、ぜひ挑戦してみてください。

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